連合加盟団体集合写真（左から、香川大学防災士クラブ、香川大学学生総合防災無線局、香川大学防犯パトロール隊の各構成員） 危機管理に関する学生団体が初めて1枚の写真に写った。
3団体それぞれの強み「通信･防犯･防災」を融合し､南海トラフ大地震等に備える
令和2年香川大学学生危機管理連合総合防災訓練 集合写真訓練参加者：連合加盟体各構成員、連合事務局員
日頃使い慣れていない担架を4人が息を合わせて使用した。初めて担架を使用するのに手間取った場面もあったが、無事に搬送を行えた。
学内を巡回中の班や防災士会の方と無線で交信し情報を集約。1度に複数の情報がもたらされ混乱が生じた場面もあったが無事に集約できた。
香川大学学生危機管理連合（以下、連合）は、2020年6月に「香川大学学生総合防災無線局」「香川大学防犯パトロール隊」「香川大学防災士クラブ」の3団体が加盟し創設しました。当該加盟3団体は、香川大学内の学生団体の内、特に危機管理分野を活動内容に含む団体であり、それぞれの強みである「通信」「防犯」「防災」が融合することにより、新たな事業への展開を行うことが可能となっています。連合は国際連合を参考とした独自の組織体系を有しており、総会、安全保障審議会、事務局、安全保障局、専門委員会を設置、各加盟団体からの出向者又は公募による人員等で運用しています。
これまで各加盟団体との連携・調整や訓練を実施してきました。2020年11月に実施した「令和2年度香川大学学生危機管理連合総合防災訓練」は、学生がゼロから企画立案実施し、連合加盟団体構成員と連合事務局局員など34名の学生が参加。学生主体という初の試みとなった訓練でしたが、各加盟団体同士の結びつきの重要性を認識することができ、同時に多くの課題を見つけることができました。今後も訓練を学生主体で行うとともに、新たな事業を模索していきたいと考えています。
多くの組織は「通信なら通信」「防犯なら防犯」「防災なら防災」と別れてしまっており、有事の際に円滑な連携が行えなく、また、それぞれの情報共有が実施されにくいことがあります。香川大学の学生が「通信」「防犯」「防災」の融合をモデルケース（カダイモデル）として全国に発信することにより、多様な危機管理の重要性の周知を図るとともに、南海トラフ大地震発生時等において人命や財産を円滑に保護できるところに本活動の価値が生まれています。将来的には、全国的な通信関係組織、防犯関係組織、防災関係組織での連携を深めるにとどまらず、より多様な分野の組織との結びつきを深められるよう、未来へつなげていきたいと考えています。
現在、連合では構成員を公募しています。他の大学では経験できないことが、ここでは、あなたの力で経験できます。興味のある方は、ホームページをご覧いただくか、メール（ mail：kagawa.u.ucm@gmail.com）でお問い合わせください。
香川大学学生危機管理連合事務局長
冨永 侑駿
防災における様々な課題を解決するため私たち学生にできることは何かを考えたときに、まずは香大生の防災意識の向上や連携が重要であると考えました。私たちが訓練等を開催することで、今まで防災・危機管理に関心がなかった方にも、興味関心を持ってもらい日頃から防災意識を持って生活してもらえたらと思っています。これらの活動に加えて、私は事務局長として連合全体の役割分担や調整、情報共有の徹底を行うとともに各機関との連携を強められるよう活動しています。
香川大学学生危機管理連合安全保障局長
矢石 心愛
はじめまして。香川大学学生危機管理連合安全保障局の危機管理官を務めさせていただいております。教育学部1年、矢石心愛です。当局の活動はまだ準備段階にあります。今後の活動方針としては、主に各サークルに対する危機管理マニュアルの作成指導があげられます。危機管理マニュアルというのは、学生の命や安全を守るための指導書のようなものです。この活動を通して、更に香川大学の安全面へ貢献できたらと思っております。
香川大学学生危機管理連合審議員
岡 龍駿（香川大学学生総合防災無線局）
災害時には有線通信が使用できなくなり情報伝達が困難になる可能性があります。無線通信は生き残り情報を伝えることが可能です。学生総合防災無線局では災害時に無線通信が有効であることを発信し非常通信の研究等を目的として活動を行っています。事業内容は多岐にわたり、無線局運用事業や連携事業、育成事業などを実施。「つなぐ」プロジェクト事業については2018年以降香川大学学生支援プロジェクト事業に毎年採択されています。
香川大学学生危機管理連合審議員
山田 康祐（香川大学防犯パトロール隊）
こんにちは、私たち防犯パトロール隊は、香川県警と連携し、夜間のパトロールや小学生の見守りなど、地域の安全を守るための活動を行っています。学生の立場から少しでも人の役に立てていることに誇りを感じながら活動をする毎日です。また､「持続可能な活動」をモットーに、楽しく活動していることが最大の売りです！これからも地域の安全のために一致団結して頑張ります！
香川大学学生危機管理連合審議員
田中 健太郎（香川大学防災士クラブ）
防災士クラブは地域啓発活動と被災地支援活動を主に取り組んでいます。地域啓発活動では小学生や高齢者を対象としたイベントを開催し、被災地支援活動は自然災害によって被災した地域に足を運び、ボランティア活動を行っています。日常生活では得られない経験をすることができ、とてもやりがいがあります。防災士クラブに興味がある方は一般教養科目の防災リテラシー、防災コンピテンシーを履修し、防災士を取得してみましょう。