「地域密着型イノベーションを可能とする次世代研究者育成プログラム」募集要項
(令和6(2024)年度)
本学は、科学技術振興機構(JST)「次世代研究者挑戦的研究プログラム〜博⼠後期課程学⽣の挑戦を⽀援する〜」に採択されました。令和6(2024)年度から、優秀な博⼠後期課程相当の学⽣に対して、⽣活費相当額及び研究費の⽀給や、キャリア開発・育成コンテンツ(国際性の涵養、学際性の涵養、キャリア開発、トランスファラブルスキル*の習得、インターンシップ等)をはじめとする様々な⽀援を⾏います。本要項においては、令和6(2024)年度の本プロジェクト採⽤に関し必要な事項を定めます。
*トランスファラブルスキルとは
特に博⼠課程の学⽣については、⼤学等の研究者としてチームでのプロジェクト型研究や学際的研究など新しい研究スタイルに対応していくためのスキルであることだけではなく、企業等のアカデミア以外の場でも活躍できるためのスキルとされており、幅広い職業選択の機会を確保する上でも重要とされています。
1.本学の取組
⾹川県の特徴であるニッチトップ企業も多数存在する広い産業分野の中⼩企業が集積し、物理的にも⼩さな地⽅都市で、産業との距離が近いということをstrong pointとして、そのアクセスの良さを最⼤限活⽤し、地域の産業・⾃治体・公的研究機関等で必要とされる知識や能⼒、技術などを「総合知」として⼀括に捉え、学⽣に共有します。特に、“少⼦”+“⾼齢”化に伴うヘルスケア(医療)に特化し、地⽅における医療ビッグデータ構築と現場のニーズをあらゆる⾓度から検証する機会を提供します。
地⽅都市のライフスタイルから明らかになったニーズから、ビジネスチャンスを創出し、地⽅で挑戦できる環境を官⺠で最⼤限サポートすることで、地域密着型イノベーションを創出できる次世代型研究者を輩出する⼤学を⽬指します。輩出を⽬指す具体的な⼈材像は、以下の4つです。
【人材像】
①ロボット・AI・DX 医療における機器・システム開発に必要な医療と⼯学知識を合わせ持つエキスパート
②未来医療で求められる⽣体データの解析に特化した医療知識を持つ次世代型システムエンジニア
③農業・漁業従事者の⾝体活動の可視化と作業の最適化に特化した次世代型リハビリエンジニア
④デザインによる健康作り(例えば⼩児予防医学)に特化した医療知識を持ち合わせる早発⼈材
2.応募要件
本学の博⼠後期課程相当の学⽣であり、⽀援期間を通じて、本プログラムのキャリア開発・育成コンテンツを履修することができる者とします。ただし、次の各号のいずれかに該当する者を除きます。
(1)標準修業年限を超えて在籍している者
(2)国費外国⼈留学⽣⼜は国内・⺟国から奨学⾦等の⽀援を受ける留学⽣
(3)独⽴⾏政法⼈⽇本学術振興会の特別研究員
(4)給与・役員報酬等の安定的な収⼊(年額240 万円以上)を受給している者⼜は受給可能である者
(5)⾹川⼤学⼤学院学則(平成16 年4⽉1⽇制定)第72 条に定める懲戒を受けたことがある者
(6)令和6(2024)年4⽉現在、休学中の者
*年齢制限は特に設けません。
*社会⼈学⽣について、所属企業等から⼗分な⽣活費相当額(他の事業等を踏まえ、240 万円/年を基準とする)を受給可能な制度があるにもかかわらず、受給していない場合は対象になりません。
*現在、企業から給与等を受給していない等、⽣活費相当額を受給していない社会⼈(例えば⼀度社会に出てから早期に企業等を退職し、博⼠後期課程に進学した学⽣等)も対象となります。
*他⼤学の修⼠課程からの進学者も対象となります。
3.申請対象者、選抜⼈数、⽀援期間
所属 | 対象者 | 選抜⼈数 | 支援期間 |
創発科学研究科 |
令和6(2024)年
4⽉⼊学⽣ |
11名程度 | 令和6(2024)年4⽉〜
令和9(2027)年3⽉ |
令和5(2023)年度 |
令和6(2024)年4⽉〜
標準修業年限修了時 |
||
医学系研究科 |
令和6(2024)年
4⽉⼊学⽣ |
博⼠課程:
令和6(2024)年4⽉〜 |
|
令和5(2023)年度
以前⼊学⽣ |
令和6(2024)年4⽉〜
標準修業年限修了時 |
*毎年度、継続のための申請及び審査を⾏います。
*留学・休学や出産・育児等ライフイベントを経た者については、個別の事情に応じ、⽀援期間の中断・延⻑等も可能とします(原則2 年間)。
*渡⽇できていない留学⽣も申請可能です。ただし、⽀援開始は渡⽇後になります。
4.研究奨励費(⽣活費相当額)及び研究費
学⽣1⼈につき、以下のとおり配付する予定とします(年額)。
研究奨励費(⽣活費相当額) 210 万円
研究費 60 万円
計 270 万円
5.提出書類
(1)申請書(地域密着型イノベーションを可能とする次世代研究者育成プログラム):指定様式
※機器・システム開発、⽣体解析、環境改善、健康などに関する研究テーマを記載してください。
(2)前年の源泉徴収票等、収⼊がわかるもの
※社会⼈特別選抜での⼊学者、⼊学時に有職であった者のみ。
なお、採択者全員に前年度の所得について確認を⾏います。
6.提出先
以下のメールアドレスあてに、PDF 形式で提出してください。
医学系研究科 daigakuin-m@kagawa-u.ac.jp
創発研究科 kogakumu-t@kagawa-u.ac.jp
7.提出期限
令和6(2024)年5 ⽉7⽇(⽕)17:00(厳守)
8.選抜学⽣の義務等
(1)必須事項
①研究計画を踏まえた研究活動に専念すること。
②本プログラムによる⽀援期間を通じて、事業統括が指定するキャリア開発・育成コンテンツを履修すること。
③①及び②の取組状況について、年半期毎に指導教員に研究経過報告書を提出し、⾯談を受けること。
④研究倫理e-learning APRIN プログラムを受講すること
(受講⽅法は選抜学⽣に別途お知らせします)
⑤毎年度、事業統括に研究報告書を提出すること。
⑥⼤学院修了後10 年以上、キャリアに関する追跡調査に協⼒すること。
⑦JST が選抜学⽣に直接フォローアップを⾏うために、⼤学からメールアドレスをJSTに提供することへ同意すること。
(2)可能な限り履⾏
以下の取組への参加等、⾃ら積極的なキャリア開発・育成の機会の確保に努めること。
①海外留学等(海外留学に相当する機会を含む)
②「ジョブ型研究インターンシップ」事業への登録
③企業等での⻑期インターンシップや研究スタッフとしての従事
④その他、事業統括から指⽰する事業
9.⽀援の取消
事業統括が以下に該当すると判断した時は改善指導を⾏いますが、改善が⾒込めないと判断した時は採⽤を取り消します。
・本プログラムで課している義務が遂⾏されていない
・研究が計画どおり進んでいない
・その他選抜学⽣として適当でないと判断する事由がある
なお、研究不正及び虚偽の申請が発覚した時は、採⽤を取り消すとともに、既に⽀給した研究奨励費等は返納させます。
10.その他
- 選抜学⽣は、本学ホームページ等において⽒名等を公表します。
- 研究奨励費(⽣活費相当額)は雑所得として扱われることを、扶養義務者(親等)に連絡してください。扶養義務者(親等)の健康保険や扶養⼿当等における扶養の取扱いについては、扶養義務者(親等)の職場の担当者に問い合わせてください。学⽣が被扶養者となれない場合は、学⽣⾃⾝で国⺠健康保険に加⼊する必要があります。
- 研究奨励費(⽣活費相当額)は雑所得として課税されるので、確定申告が必要になります。
【問い合わせ先】
医学部学務課
〒761-0793
⾹川県⽊⽥郡三⽊町池⼾1750-1
TEL: 087-891-5676
Email: daigakuin-m@kagawa-u.ac.jp
林町地区統合事務センター学務課
〒761-0396
⾹川県⾼松市林町2217-20
TEL: 087-864-2027
Email: kogakumu-t@kagawa-u.ac.jp