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私たちが制作しました!!

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香川大学×高校生 
大漁旗制作チーム

▷創造工学部造形・メディアデザインコース
2年 蘆原渚咲 高瀬凛  
1年 入屋早紀 川﨑葉月 西尾優希 茂中遥

▷高松東高校3年 
西尾幸汰朗
  
▷高松工芸高校2年
伊澤紗弥

「大漁旗プロジェクト」は、東京大学生産技術研究所設立70周年記念事業「科学自然都市協創連合設立記念事業」として実施されたSDGsと最先端の科学・技術の視点で「まちづくり」を捉えなおす機運を全国で高めることを目的に、日本各地が誇る魅力とビジョンを描いた大漁旗を地域ごとに制作するプロジェクトです。今回は創造工学部造形メディアデザインコースの学生6名と地元の高校生2名のチームで制作しました。私自身高松で過ごした時間は約1年と短いですが、自分の住んでいるこの街を盛り上げたいという気持ちを持ってこのプロジェクトに参加しました。

この大漁旗を制作するための最初の作業として、高松という町の文化や産業を徹底的に調べ上げ、その図柄を収集しました。高松の持つ要素は想像以上に多く、大漁旗に載せるものを厳選する作業は大変でした。その甲斐もあって大漁旗には高松の魅力をふんだんに盛り込むことができたと自負しています。

大漁旗の制作はテーマ設定や構図の決定、下絵やデータ化といったいくつかの工程に分かれており、メンバーがそれぞれの得意分野を活かして完成を目指す、といった形をとりました。それ故に自分が担当する領域には必ず責任が伴い、作品のためにもチームのためにも「やり遂げる」ことの重要性を学びました。結果として技術面や精神面の成長にもつながり、自分のためにもなったと感じています。

私たちが制作した大漁旗は今後日本沿岸を渡航する船に託され、各地を回ります。昨今は新型コロナウイルスの感染拡大などといった暗い話題が目立ちますが、今回の大漁旗が人々や町が活気を取り戻すための足掛かりとなってくれれば嬉しいです。

創造工学部 2年 高瀬 凛


 

大漁旗に込めた思い

未来への可能性
高松の名産・オリーブハマチは出世魚であり、大いなる創造への可能性を秘めたものの象徴である。そのオリーブハマチが示す扇に向かってまっすぐに矢を射る姿は、これからの高松が文化・産業のさらなる発展、未知なるものの創造へと突き進んでいくという願いを表している。

高松は世界へ
松の花言葉は「不老長寿」や「向上心」。その長い生涯の中で大きく力強く成長していく様子からつけられた。大漁旗には、高松の象徴である黒松が段々と海に変化していく様子を描いている。これには、高松が黒松のように大きく成長し、その発展がやがて世界へと広がって欲しいという願いを込めた。

希望の光
高松の名所である赤灯台、別名「せとしるべ」は、暗闇の中でも港の位置が分かるようにするための建物。新型コロナウイルス感染拡大によって、先の見えない不安な日々が続いている。そんな今だからこそ、高松が人々にとっての希望の光になるという思いを込めた。

高松を
創ってきた人々

矢を射ているのは、屋島の戦いで弓矢の巧みな腕前を見せつけたとして知られる那須与一。高い技術力や力強さ、強い信念を兼ね備えている。彼の姿を描くことで、これまでの高松の発展を支えてきた先人たちの偉大さを表した。


アートが
持つ力

与一が纏う鎧には、みなさんご存知、草間彌生のあの模様。瀬戸内国際芸術祭を筆頭に、高松とアートは切っても切れない関係にある。アートは高松の発展に深く関わる一要素であり、その力は「創造都市」を目指していくためにも必要不可欠であるという思いを込めた。


 

制作過程

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高松市基本構想をもとにディスカッションし、高松市の大漁旗にふさわしいテーマについて検討。

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高松を代表する文化・産業の図柄を収集。

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高校生と大学生がディスカッションし、大漁旗で表現する高松の未来を創造する物語を考え、そこからイメージする図案を出し合った。たくさんの物語の中から、未来を射抜く与一の図案に決まった。

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図案の構図を何度も検討し、図案を作成。

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大漁旗の華やかでめでたい色合いを検討し、色付けを行った。

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A0サイズの紙に印刷をし配色や配置の最終確認を行った。