岡さん

皆さんは、「パテント(patent)」というワードを耳にしたことがありますか。

パテントとは「特許」や「特許権」という意味を持つワードであり、これは知的財産権の一つです。
私はこの度、令和3年度パテントコンテストにおいて優秀賞を受賞しました。

パテントコンテストとは、日本の次世代を担う若い高校生や大学生等が自ら考え出した発明について応募し、優秀なものについては優秀賞(出願支援対象)として表彰するとともに、実際に特許庁への出願を支援することで、特許権の取得までの手続を実体験するコンテストです。(パテントコンテストHPより)

私は平成29年度パテントコンテストでも震災復興応援賞を受賞しており、今回で2度目となります。また特許権については、現時点で2件保有しています。現在、令和3年度パテントコンテストで受賞した内容の特許を取得しようと奮闘しているところです。

私がパテントに興味を持ったきかっけは、高校3年生の時にまで遡ります。

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、携帯電話等の通信が途絶え、通信インフラが大きな打撃を受けたことは記憶に新しいと思います。無線通信を迅速に復旧させる方法を考えたとき、無線通信の要であるところの「アンテナ」に注目しました。

私はアマチュア無線をしていますが、無線通信を行う場合アンテナの設置条件(ロケーション)が通信環境に大きく影響を与えます。設置条件を良い環境とするには、アンテナの地上高をより高くする必要があります。高利得(アンテナの能力が高いこと)かつ地上高を高くするにはどのようにすればよいかを考えました。そのうちに平成29年度パテントコンテストの存在を知り初めて応募し、最終的に特許を取得しました。

この度創造工学部の1期生として、パテントコンテストを紹介でき嬉しく思います。パテントコンテストは大学生であれば基本応募することができます。何かひらめいたことがあった場合は是非、パテントコンテストに応募してみてください。

些細な不満や不便さを改善する方法を「ひらめき」として考え出したものが主に特許となります。特許取得に必要な3要件は、「新規性」「進歩性」「実現可能性」です。

パテントコンテスト
https://www.inpit.go.jp/patecon/

創造工学部4年
岡龍駿


学長報告
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