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執筆者 経済学部3年 澤田みのり
(2020年9月現在)

KAGAWA Makerは、2017年4月に設立され、これまでにお菓子の商品開発やお菓子のイベント、お菓子の情報発信を主に行ってきました。
KAGAWA Makerの名前の由来は、
香川の銘菓(メイカ)を“つくる”
香川の地域ブランドを“つくる”
香川の未来を“つくる” ことにあります。
この目標に向かって、香川県内のお菓子屋さんのご協力のもと日々活動をしています。

香川のお菓子と言えば、「和三盆」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。主に香川県や徳島県で育つサトウキビから丁寧につくられる和三盆糖は上品な甘さが特徴です。その和三盆糖から干菓子をつくる際に欠かせないのが香川の伝統工芸品の一つである「菓子木型」です。日本の四季や文化をかたどった菓子木型はとても繊細で美しいものです。菓子木型を彫る職人さんは全国でも数名しかおらず、四国ではただ一人となっています。「和三盆」「菓子木型」という香川の伝統文化をより多くのみなさまに知ってもらいたいと考え、ワークショップイベントを開催してきました。地元の子どもたちや国内外からの観光客など、多くのみなさまがご参加くださり、やりがいを感じました。これからも「和三盆」や「菓子木型」の魅力をより伝えられるように、スキルアップに努めていきたいと思います。

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今年度はスタートから、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、プロジェクト活動が思ったように進みませんでした。メンバー同士も直に会えない、お世話になっているお菓子屋さんにも直にうかがえない、もちろんイベントも開催できない状況でした。緊急事態宣言が発令された時は臨時休業するお菓子屋さんが多くありました。このような状況のなか、私たちに何かできることはないかと考え、始めたのが「リモートスイーツ巡検」です。平常時はお菓子屋さんに直接うかがい、店舗の雰囲気やお菓子のおいしさを伝える「スイーツ巡検」を行っています。スイーツ巡検は私たちが考案した新たな造語です。それをリモートで行ってみることにしました。お菓子屋さんには、電話やメール、SNSを活用して、インタビューへのご協力や商品の写真をご提供いただき、私たちのSNS等でお菓子屋さんの情報を掲載しました。ふだんからお菓子屋さんとお付き合いがあり、大学生である私たちだからこそできる情報発信を、コロナ禍のなかでも続けることができました。これまでに34件のお菓子屋さんを紹介することができたことは、私たちの自信や成長につながっています。

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リモートスイーツ巡検を通じて、多くのお菓子屋さんと交流を深めることもできました。また、SNS等での情報発信を通じて、新たに繋がれたお菓子屋さんもあり、これからの活動の幅も広がったように感じます。これからは直に交流することで、お菓子屋さんとの関係性をさらに深め、イベントや商品開発にもつなげてゆく予定です。今後も香川の伝統文化やお菓子屋さんの魅力をみなさまにお伝えできるよう邁進してまいります。   

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