経済学部には学生たちが主体となって活動している様々な学生プロジェクトがあります。香川県内の各地域で、地元企業や自治体、地域の方々に協力をいただきながら日々活動に取り組んでいます。「かがわクリエイティブデザイン」もその一つです。東かがわ市でのビジネス振興や観光交流策を実践し、定住促進を目的として活動を行っています。東かがわ市が各地区に活性化協議会を設立するタイミングで学生も活動に関わり始めました。

私は高松市塩江町の出身です。塩江町の人口減少や観光地としての衰退などの様子を見て、地域活性化とはどのようなものか関心を抱き、大学でプロジェクト活動に参加したいと思いました。「かがわクリエイティブデザイン」という名前に惹かれ、住民・行政・大学が一体となって組織された活動内容にも興味を持ち、「ここなら私がしたい活動ができる!」と思い参加しました。

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毎月、東かがわ市の各地区で行われる活性化協議会に学生も参加し、活動に対する意見交換を地域の方たちと行っています。プロジェクトの魅力の一つが、地域の方と学生の距離が近いことです。時には厳しく接してくださることもあり、それにより活動がより良いものになっています。今では地域の方からバーベキューや懇親会にも誘っていただくこともあり、より親睦を深めることができています。

近年は創造工学部や農学部など他学部生のメンバーも増えて活動内容が多様化しています。例えば、昨年度は農業が盛んな地区で学生がプロジェクションマッピングやロゴデザインに携わりました。他にもジオサイトを地域の子どもに案内するツアーや高齢化率が高い地区で健康トレーニングを提案するなど、地域の課題解決や資源を活かした活動を行っており、これらが従来の過疎地域のイメージを変えると思っています。また、私たち大学生がともに活動することで、互いに意識を高め成長できることに繋がっているのではないでしょうか。未熟な私たちは東かがわ市の方々から教えられることばかりですが、ときには地域の方の刺激になっていることもあります。それが相互に作用し合って東かがわ市の活性化につながっていくと信じています。

これまで3年間全力で活動させていただきました。プロジェクトの代表になったことでメンバーをまとめる力や、プロジェクトの顔として多くの人に出会う機会も増え、様々な経験をさせていただきました。今、思うことは、「大事なのは、どこにいるかではなく、そこで、どれほど活き活きしているかだ。」ということです。東かがわ市には、全国に通用する技術や産業、そして東かがわ市の方々の強い地域愛があります。みなさんも、ぜひ、東かがわ市に足を運んでみてください。

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