2s2.jpg

令和2年2月2日で13回を迎えた「わくわくコンサート」。演奏会に脚を運ぶ機会がすくない子どもたちや保護者の方々からの 「私たちも音楽ホールでコンサートを聴いてみたい」という声をきっかけに平成19年度にスタートしました。毎回、無料でのコンサート開催を目指し、 多くの方々にご協力いただきながら頑張っています。今回のテーマは「ハプスブルク宮廷と音楽」です。テーマ地域をEU、テーマ・アルファベットを「H」として、プログラム構成やイベントの準備に取り組みました。ハプスブルク家は800年にわたって世界の政治はもちろん文化・芸術にも大きな影響を与えたヨーロッパの名門です。様々なエピソードにあふれ、知れば知るほどおもしろくなるテーマでもあります。実行委員会では、様々な工夫を出し合いながら一年間を通して準備を進めました。

15s2.jpg
実行委員会メンバー

 

10s3.jpg

今井亮さん
副実行委員長 教育学部4年(2019年2月)

▶舞台統括
多くの方と連絡を取り、舞台を円滑に進行させることもステージマネージャーの役割です。本番は一発勝負なので、直接お客様の前に立たない裏方の仕事も重要で緊張の連続でした。

ハプスブルク家と音楽家たちのつながりがわかる表や曲目紹介シートを作成し、ご来場の皆様に演奏作品をお楽しみいただくために、試行錯誤を重ね工夫を凝らして準備を行いました。当日は舞台運営を担当し、舞台のスムーズな進行に努めました。何度も修正してできあがったセッティング表や進行表をもとに、連絡を取り合いながら舞台を進行。演奏では間近で聴いた三村さんのトランペットに、時間が止まるかと思うほど感激しました。上演中には想定外の出来事も起こり、咄嗟の対応に苦慮して焦ってしまう場面もありましたが、仲間たちに支えられ、無事にコンサートを終えることができました。協力し合うことの大切さを改めて実感しました。

 

12-2s3.jpg

原百合子さん
副実行委員長 教育学部4年 (2019年2月)

▶イベント統括
すべてのイベント担当者と連絡を取りながら準備を進めました。当日も全体の様子を見ながら、時には自分もサポートに加わるなど、広い視野と臨機応変な対応が求められました。

ヨーロッパの雰囲気を感じてもらえるよう、アイデアを出し合ってイベントの準備を進めました。恒例となったイベントに「顔出しパネル」など新しい企画も加え、どのイベントでも多くの子どもたちのきらきらした笑顔を見ることができたのは大きな喜びです。イベント統括者として私が特に意識したのは、後輩への引き継ぎです。一人ひとりが個性を活かして活躍できる仕事を割り振りました。また私はオープニング・コンサートでピアノも演奏しました。一緒に演じるダンサーとは綿密な打ち合わせを行い、本番は楽しんで演奏することができました。イベント責任者と演奏の両立は大変でしたが、その分得られたものも大きかったと実感します。後輩たちにも、このコンサートを通して成長してほしいと願っています。

 

11s3.jpg

向井琴咲さん
実行委員長 教育学部4年 (2019年2月)

▶全体統括
本番前の挨拶は、全員が集まる最後の機会です。準備での苦労に感謝を述べるとともに、直前の情報共有や、お客様も含めて全員が安全にイベントを終了できるようにお願いしました。

実行委員長として組織をまとめるのは初めてで、先輩方のように全体をうまくまとめることができるのか不安でした。しかし、たくさんの子どもたちがわくわくしている様子や満足して帰っていく姿を見て、「わくわくコンサート」が目指す姿に少し近づけたのではないかと幸せな気持ちになりました。この経験を通して、情報の共有や計画的に活動することや臨機応変な対応力の大切さなど、日頃の大学生活では得ることのできない学びを得ることができました。準備期間を通して本部の仲間や先生方に支えられたことに心から感謝しています。

実行委員会は40名近い仲間がともに活動しました。それだけでなく、準備を手助けくださった皆様や多くのボランティアに支えられてこのコンサートが開催できたのだと実感します。「温かいコンサートをこれからも継続してください」とお声がけいただいたことを糧に、この活動を後輩たちに引き継いでいきたいと思います。

 

wakuwaku_p2.jpg