香川大学 創造工学部
機械システムコース
   教授 石丸伊知郎 
2021/10/15 掲載

赤外分光イメージング技術とは

石丸教授

光を当てることで非接触、非破壊で成分の分析ができるのが赤外線分光の技術です。その装置は現在はとても大型で高額なのですが、より安価に小型化する原理を発見しました。
分光イメージングは、日常生活において様々な成分を手軽に計測する技術に適用展開されることが期待されています。例えば、体内の血糖値を針を突き刺すこと無く光を照射するだけで計測する非侵襲血糖値センサーです。また、ドローンに 搭載して広大な農地の栄養分布を上空から計測して、必要な場所だけに農薬や肥料を散布する技術としても開発が進められています。
更に、非破壊計測が必須となる国宝や重要文化財に使われている染料などの成分同定技術の研究も開始しています。
5G、6Gと情報インフラが発達していく将来、私たちの日常生活に身近な健康医療分野から、地球規模の環境問題まで、幅広い分野での応用が考えられています。

赤外分光イメージング紹介

本技術が実現する近未来イメージ

赤外分光イメージングコンソーシアムについて