■第205号もくじ

 ◇香川大学イベントカレンダー
 ◇学長閑話
 ◇あつあつ釜あげニュース
 ◇カダイ・ラボ・・・農学部
 ◇学生VOICE
  「BEST」について
 ◇大学フォト

 
□・・・・香川大学イベントカレンダー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

▽香川大学イベントカレンダー(2月)
 http://www.kagawa-u.ac.jp/event_calendar/index201602.html
▽香川大学イベントカレンダー(3月)
 http://www.kagawa-u.ac.jp/event_calendar/index201603.html

◆◇◆◇◆◇⇒《学長閑話》

一枚のカード                   ・・・・・ 香川大学長 長尾 省吾

 昨年末、40年前に米国シカゴの病院で指導をいただいた85歳になる恩師からクリスマ
ス・年始のカードを頂いた。特徴ある自筆のカードを拝見し、師が背中を丸めて私への想い
を書いている姿が鮮明に思いおこされ、いつまでもお健やかにと願った。一枚のカードであ
るが、留学初日、寒風吹きすさぶ氷点下15度のオヘア空港に降り立った情景、人でごった
返し騒然としていた病院(TVで“ER”として放映されている)の状況、会話力不足による悔
しい思い出、苦労して3篇の論文を国際誌に発表出来た時の喜び、仲間たちとの楽しい飲み
会など走馬灯のように懐かしく思い出された。かくのごとく、一枚の直筆カードが過去の様々
の出来事にいざなってくれる。

 最近では友人との交流にスマホやラインが使われており、それはそれで便利であるが、い
わゆるフェース・ツー・フェースでないため希薄でバーチャルな友達の世界が展開され、そ
れ故の有害事象が時にメディアを騒がせている。

 若者諸君、時には自筆で想いのこもった手紙・カードを身近な特別の人に送ってはいかが
か。諸君の人柄を反映した配慮に、新たな温かい人間関係が展開されると思うのだが・・・


・・・・・あつあつ釜あげニュース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ▼大学紹介MOVIE公開中♪
  https://www.youtube.com/channel/UCxWaCixZYMENmMJKlIGRHiw/featured
 ▼香川大学広報誌「かがアド」第23号発行
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/other/17053/
 ▼平成27年度国立大学法人等国際企画担当責任者連絡協議会を開催
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/international/27/
 ▼英語プレゼン大会とTOEIC SWテストを実施
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/event/toeic-sw/
 ▼東南アジアからの訪問団が本学を視察
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/international/16994/
 ▼自己アピール力向上ワークショップを実施
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/education/16992/
 ▼教育学部 平成27年度の『未来からの留学生』報告書を作成 
  http://www.ed.kagawa-u.ac.jp/topics/2015mirai_report.pdf
 ▼経済学部 講演会「タカラヅカ 100年続いたロマンと算盤」開催
  http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/blog/2016/01/20160120lecture.html
 ▼工学部 ネパールの協定校トリブバン大学へ第2回目の義援金贈呈
  http://www.kagawa-u.ac.jp/kagawa-u_eng/topics/other/17016/
 ▼工学部 フランスのアルビ鉱山大学の教授が工学部を訪問
  http://www.kagawa-u.ac.jp/kagawa-u_eng/topics/other/16997/
 ▼農学部 片山健至教授の共同研究が「2015年 農林水産研究成果10大トピックス」に選定
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/?p=15923

 ▽今月の大学訪問
  http://www.kagawa-u.ac.jp/admission/briefing/visit/


◆◇◆◇◆◇⇒《カダイ・ラボ》

                            ・・・・・希少糖 吉原明秀

 皆さん「糖」と言われてどのようなものをイメージするでしょうか?なんとなく甘いモノ
というイメージが多いかもしれません。実は、糖にも様々な種類があり、甘さや味もそれぞ
れ異なっています。よく名前の聞く砂糖やブドウ糖(D-グルコース)、果糖(D-フルクトー
ス)はスーパーでも購入することが出来ます。他にも、澱粉はブドウ糖がいくつも結合して
出来ていますし、私達が日夜使用している紙もブドウ糖が多数結合して出来ており、多糖と
呼ばれています。ブドウ糖や果糖は糖質の最小単位である単糖と呼ばれています。最近、テ
レビなどでも紹介されている希少糖も糖の一種で、自然界に微量もしくは全く存在しない単
糖およびその誘導体と定義されています。これらの希少糖は自然界にほとんど存在しないた
めに、実験用の試薬として購入するとしても、とても高価になってしまいます。

 香川大学ではこれらの希少糖を作る研究を長年進めています。どのように作るのかという
と、色々な場所にいる微生物やそれらの持っている酵素の力を借ります。ご存知のように、
微生物は数多くの種類があります。それらの中には現在自然界にほとんど存在しない希少糖
を食べたり、違うものに変える事のできる微生物が存在します。土壌より見つかった微生物
の酵素は、なんと果物に多く含まれる果糖から希少糖D-アルロース(D-プシコース)へ転換
することが出来、その酵素を用いた反応により大量にD-アルロースを作ることが可能となり
ました。また、以前は高価で研究にも使うことが困難であった希少糖も大量生産が可能とな
ることで研究に使用でき、思いもしない機能があることが分かってきました。希少糖の中で
もD-アルロースは甘いだけでなく食後血糖値の上昇を抑える作用、内臓脂肪の蓄積を抑える
作用、動脈硬化の抑制作用が多くの研究者によって明らかにされています。このように、希
少糖は様々な機能を持つことが明らかとなりつつあり、さらなる希少糖の機能性についても
とても興味が集まっています。

 私の研究室では、希少糖の中でもこれまでに見たことのない希少糖を作り上げようと研究
を進めています。希少糖の生産には様々な微生物や微生物が作る酵素を使用していますが、
微生物の種類によってその酵素の性質は千差万別です。面白いことに希少糖の生産に使用で
きるいくつかの微生物や酵素は、構造の類似する単糖にも反応することが分かってきました。
この性質を利用することで、今まで見たことのない希少糖も作ることが可能となります。私
は微生物や酵素の力を使って新しい希少糖を作り、より良い機能を持った希少糖を作り上げ
ていきたいと考えています。

 

 吉原先生のプロフィールを大学フォト内に掲載していますので、ご覧ください。

◆◇◆◇◆◇⇒《学生VOICE》
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今月は「BEST」についてメンバーの濱岡さんと竹野さんに活動内容、体験記などを書いて
いただきました!
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BESTとは                     ・・・・・経済学部4年 濱岡 洋貴

 私たち「BEST」は、キャリア支援センターと協働し香川大学生の就職活動を応援する、
既に内定を獲得した4年生で構成された組織です。地方国立大学である香川大学から、地方
に残るor首都圏へ行くことを決断する人、公務員or民間企業の選択で悩む人などありとあら
ゆる人に向けて自分たちの経験をもとに、決断する材料の一つをお渡ししていきます。

 活動時期は就職活動が本格化する12月から4年生が卒業するまでの約3ヶ月。業界研究や
職種の話を直接先輩から聞ける機会を設けたり、先輩の役に立った企業説明会や就職先の決
断時期を紹介したりするなど“生”の情報を届けることを意識しています。

 また、就活生がなかなか時間の取れない時期には、ランチミーティングという形での就職
相談会も実施しています。相談に来てくれた学生の中には、BESTのメンバーと同じ悩みを
抱えている学生もおり、同じ悩みに共感する仲間の一人として話を聞いたりしています。我々、
BESTがお伝えしたいメッセージは、ただ一つ。就職活動は3人の自分と向き合うこと。「過
去」「現在」「未来」の3人の自分と向き合って、自分の進む道を切り開いていってく
ださい!


就職活動体験記                  ・・・・経済学部4年 竹野はるか

 私にとって就職活動は「自分の視野を広げる貴重な機会」でした。それは、私自身就職活
動の時期に「自分」と「社会」の二つの考え方が変わったからです。

 「自分」については、就職活動を機に「私はどういう人か」を客観的に知ることができま
した。私は自己PRに何を書けばよいか分からなかったため、家族や友人、社会人の方など
約50人に私の長所と短所を聞きました。すると、今まで自覚していなかった自分の性格や考
え方を指摘してもらい、自分の新たな側面を発見できました。

 「社会」については、何事にも広く関心を持つ大切さを学びました。業界研究や会社説明
会、時事問題の対策は就職活動が始まってから行いましたが、いずれも日常生活に密接に関
わっていることばかりで、今までの自分の社会に対する無関心さを痛感しました。それ以来、
新聞を読む習慣がつき、自分の考えを持ってニュースを見るようになりました。

 今年度から日程が大幅に変更され、不安も多い中での就職活動でしたが、それでも悔いな
く就職活動を終えることができたのは、物怖じせず積極的に行動したからだと思います。こ
れから就職活動を行う人もどんどんアクションを起こしてほしいなと思います。


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◆◇◆◇◆◇⇒《大学フォト》
 今月はアドバンスト・セミナーの様子などをお届けします。
 http://www.kagawa-u.ac.jp/faculty/centers/pro/20144/201601/
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     次回「香川大学メールマガジン」の発行は2月29日(月)です。
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『香川大学メールマガジン』(毎月1回 最終週月曜日発行)
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ご要望は、以下のホームページからお願いします。
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