■第195号もくじ
 ◇学長閑話
 ◇香川大学イベントカレンダー
 ◇あつあつ釜あげニュース
 ◇カダイ・ラボ・・・工学部 吉村准教授
 ◇学生VOICE
 アドバンスト・セミナー レポート
 ◇大学フォト
 ◇讃岐弁講座
 
□・・・・香川大学イベントカレンダー・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【平成26年度香川大学卒業式及び大学院修了式のご案内】
 http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/261/
▽香川大学イベントカレンダー(3月)
 http://www.kagawa-u.ac.jp/event_calendar/index201503.html
▽香川大学イベントカレンダー(4月)
 http://www.kagawa-u.ac.jp/event_calendar/index201504.html

◆◇◆◇◆◇⇒《学長閑話》

日本人的心・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 香川大学 学長 長尾省吾

 今年の1月にタイ・チェンマイ大学の創立50周年記念式典と卒業式に招待され、
参加しました。記念式典にはタイ王室王女様がご臨席され緊張しましたが、温かい
雰囲気でタイ国民や大学関係者が如何に王室を尊敬し大切にしているかを肌で感じ
ました。タイの方は手を合わせて相手に挨拶され、礼儀を重んじるお国柄です。市
内には、多くの自動車が走っていますが、警笛は殆ど聞かれず、王女様の車列が通
過するまで何時間でも静かに待っていました。タイと日本の国民性は良く似ている
と改めて感じました。
 
 過日、ドナルド・キーン先生の“日本文化は世界の勝者になった”という記事を
読みました。しかし、それは氏の、IT・経済などの発展ですべて満たされ便利な
時代になった今、日本人が伝統を忘れつつあるという警告も含めたメッセージでも
あります。
 
 私の子供の頃は、ひもじい毎日で食べる事ばかりを考えていましたが、向こう三
軒両隣仲良く、貧しくても家族団欒の時間がありました。いじめやいたずらもあり
ましたが、何かルールのようなものがあり、一定以上は歯止めがかかっていました。
現在はITの普及でバーチャルな世界にのめりこみ、現実と自分の夢想する世界の
区別がつかなくなっているようにも感じられます。日本人の古来より誇れる礼節を
重んじる心、勤勉さ、仕事の正確さ、思いやりやおもてなしの心など、全て良き文
化がすたれて来ているように感じます。キーン氏がいう日本の第二芸術(文学・美
術・建築などに対しての、能・茶・書道・俳句・川柳・琴・尺八など)を愛する人
々がその気質を引き継ぎ、それが日本の美意識を支えていると言われますが、楽観
はできません。

 人材育成を使命とする大学は、日常の学修以外にも、日本人的心の修養の場でも
ありたいと願います。


・・・・・あつあつ釜あげニュース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ▼中国・四国地域連携会議及び人材育成フォーラムを開催
  http://www.kagawa-u.ac.jp/articles/000/015/123/
 ▼岡山の企業の魅力発見!!セミナーを開催
  http://www.kagawa-u.ac.jp/articles/000/015/040/
 ▼国際協力に関する座談会を開催
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/international/ngo/
 ▼『冬の学生文化祭2015 in TMT商店街』開催
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/student/in/
 ▼法学部 平成26年度法学部学生表彰式を実施
  http://www.kagawa-u.ac.jp/kagawa-u_jl/topics/265/
 ▼法学部 2014年度法学検定試験で団体賞を受賞
  http://www.kagawa-u.ac.jp/201413/
 ▼経済学部 派遣留学生に奨励金を授与
  http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/blog/2015/02/20150212ryugaku.html
 ▼経済学部 地元再発見の旅「観音寺開運ツアー」を実施
  http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/blog/2015/02/post-9.html
 ▼経済学部 講演会「綾町のまちづくり哲学」を開催
  http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/blog/2015/02/20150130goda.html
 ▼経済学部 チェンマイ大学からの留学生を豊島に案内
  http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/blog/2015/01/20150121teshima.html
 ▼工学部 国際インターンシップ報告会を開催
  http://www.kagawa-u.ac.jp/kagawa-u_eng/articles/000/015/117/
 ▼工学部 ネパール国会議員が工学部を訪問
  http://www.kagawa-u.ac.jp/kagawa-u_eng/articles/000/015/116/
 ▼工学部 韓国のハンバット大学派遣団が訪問
  http://www.kagawa-u.ac.jp/kagawa-u_eng/articles/000/014/975/
 ▼農学部 国際インターンシップin バンコク2014報告会を実施
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/?p=14418
 ▼農学部 平成26年度農学部分館ベストユーザー表彰式を実施
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/?p=14406
 ▼農学部 オックスフォード大学フリート教授が学部長を表敬訪問
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/?p=14368
 ▼農学部 内定者準備講習会」を開催
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/?p=14344
 ▼農学部 かがわ機能性食品等開発研究会 第2回情報交換・施設見学会
  の実施
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/?p=14352
 ▼農学部 「就活マナー&合同企業説明会のまわり方」を開催
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/?p=14320
 ▼農学部 「Afternoon Meeting in 農学部」を開催
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/?p=14277
 ▽今月の大学訪問
  http://www.kagawa-u.ac.jp/admission/briefing/visit/


◆◇◆◇◆◇⇒《カダイ・ラボ》

まだまだ発展し続ける金属の加工技術 ・・・・・・・・・・・・・ 吉村 英德

 ロボットや電子機器などに比べ、青銅器の時代から行われてきた金属の加工は長
い歴史があります。しかし、分からないことはまだまだあり、職人さんの経験と勘
でなされていることがたくさんあります。たとえば、金属の板をハンマーで叩いて
やかんや新幹線の先頭の曲面を作る『打出し板金』や、厚い鋼の板をバーナーで加
熱しながら周辺を水で急冷して船の外殻の複雑な曲面を作る『熱曲げ』があります。
コンピュータシミュレーションが発達してきていますが、これらの変形を計算でき
る理論は完全ではないため、完全自動化はできておらず、人の手で行われています。

 さて、自動車などの輸送機器では、燃料コストや地球温暖化ガス(二酸化炭素)
排出量を減らすため、燃費向上を目的に、軽量化が図られています。もちろん、使
用する材料を減らすだけでは、衝突したときの安全性に問題がありますので、解決
になりません。大きく3種類の技術開発が行われています。一つは、(a)アルミ
ニウム合金やマグネシウム合金、チタン合金、高強度鋼などの軽くて強い材料の使
用、それから、(b)同じ断面積でも高強度となる断面形状にするため、パイプな
どの中空素材の使用、(c)ボーイング787に使用されている炭素繊維強化プラ
スチックなどの異なる材料を組み合わせた複合材料の使用です。
 
 私の研究室では、(a)、(b)については材料や鋼管が加工できるかどうかの評
価を、(c)については、新しい多孔質金属材料(スポンジ状金属、空気と金属の
複合材料)の開発を行っています。材料が要求された製品の形状に加工できるか評
価するには、材料の持つ変形に対する抵抗力や材料が割れる限界の変形量、潤滑状
態などに合わせた摩擦法則などを数式で表現し、コンピュータシミュレーションに
組み込む必要があります。しかし、これらの数式的表現は未だ開発途上です。たと
えば、自動車のボディは、高強度の鋼の板を金型でプレス加工することによって複
雑な曲面に作られていますが、強度が高くなると、すぐに割れるなど加工が難しく
なります。ところが、いつ、どこで割れるのかを精度良く予測する式はありません。
そこで、私は、『金属材料の永久的な変形は、材料内の並んだ原子がずれるために
生じる』という考えから、新しい式を提案し、実験とコンピュータシミュレーショ
ンを比較しながら、その式の有用性を検証しているところです。
 
 金属加工の最たるものに、日本刀があります。ヤマタの大蛇伝説で有名な出雲で
採取される砂鉄を使用し、何度も折り返しては叩いて鍛錬し、刃の部分だけ焼き入
れ硬化して作られます。自動車のボディには、鋼板から形を作るだけでなく、高強
度化のため、日本刀のように、合金、プレス加工、加熱・冷却処理の技術が高度化
して利用されるようになっています。もちろん、試作のコストを下げるため、コン
ピュータシミュレーション技術もどんどん発展しています。いつか、実際に作る前
に、イメージした日本刀の作り方がシミュレーションできる時代が来るかもしれま
せんね。


吉村先生のプロフィールを大学フォト内に掲載していますので、ご覧ください。


◆◇◆◇◆◇⇒《学生VOICE》

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 今月は、(株)日本総合研究所調査部研究員の藻谷浩介さんをお迎えし実施した
アドバンスト・セミナー「瀬戸内地域の活性化と地(知)の拠点としての香川大学
の進むべき道」に参加した葛西さん、加藤さんのレポートをお届けします。

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                   ・・・・・ 経済学部3年 葛西 真子

 驚いた。自分が今まで「事実」だと思っていた社会の事柄の多くが「間違い」だ
ったことに。藻谷さんは「数字から事実を知る」べきだと強調する。今回のセミナ
ーでは藻谷さんから多くの問いかけがあり、参加者全員が各自で考えた。知ること
・考えることの大切さを体感しながら学ぶことができた。また、今後の日本の在り
方についての具体的なお話もあり、自分の将来と直結させて考えることもできた。
このセミナーに参加して本当に良かったと思う。今後、このようなセミナーがあ
れば是非参加したい。
 

                   ・・・・・ 経済学部2年 加藤 志歩

 私は今回の藻谷さんの講演が初めての参加でした。何を基準に判断するか?とい
う問いかけへの私の答えは「経験」でした。「そんな不安定なもので判断を下して
いいのか?まず事実を確認してみなさい」という言葉に私の判断基準は愚かなもの
だと思いました。事実を確認することは基本中の基本でその事実をもとに考え、地
域の活性化に向けた具体的な内容を判断する。そんな簡単なことも気づきませんで
した。そこから事実に基づいた日本の今、香川の今そして未来についてたくさんの
ことを学ぶことができました。こんなに濃くて面白い学びをずっと受けずにいたこ
とに少し後悔しました。次回の講演には必ず参加したいです。


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◆◇◆◇◆◇⇒《大学フォト》
今月はわくわくコンサートの様子などをお届けします。
                                          
 http://www.kagawa-u.ac.jp/faculty/centers/pro/20144/20152/ 


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【讃岐弁講座】
 「なんしに」とは… 4月に入学したての頃は分からないことも多く、先輩や
先生に助けてもらう機会も多いと思います。助けてもらい「ありがとうございま
す。」とお礼を言うと「なんしに。」と返ってくるときがあります。
 この「なんしに」には「どういたしまして・こちらこそ・お気になさらずに」
など、とても多くの意味が含まれています。標準語で表すのはとても難しいので
すが、讃岐弁を使っていると、ぽろっと自然に出てくる方言のひとつです。
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   次回「香川大学メールマガジン」の発行は3月30日(月)です。

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『香川大学メールマガジン』(毎月1回 最終週月曜日発行)
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  に関するご意見、ご要望は、以下のホームページからお願いします。
  http://www.kagawa-u.ac.jp/faculty/centers/pro/mailmagazine/
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