■第197号もくじ
 ◇香川大学イベントカレンダー
 ◇学長閑話
 ◇あつあつ釜あげニュース
 ◇カダイ・ラボ・・生涯学習教育研究センター 山本准教授
 ◇学生VOICE
 ネクストプログラム参加学生 留学体験記
 ◇大学フォト
 ◇讃岐弁講座
 
□・・・・香川大学イベントカレンダー・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▽香川大学イベントカレンダー(5月)
 http://www.kagawa-u.ac.jp/event_calendar/index201505.html
▽香川大学イベントカレンダー(6月)
 http://www.kagawa-u.ac.jp/event_calendar/index201506.html

◆◇◆◇◆◇⇒《学長閑話》

桜花               ・・・・・・ 香川大学 学長 長尾 省吾

 私の窓から外を見ると、木々新芽は勢いよく天に向かって伸び、桜も満開となり
春の到来を肌に感じる。桜は過去の様々な出来事を思い出させる。私の時代の入試
の合否は、電報で“サクラサクあるいはサクラチル”であった。サクラ・・・は一
生を左右する一言であったように、入学式、退職時、青春のほろ苦い思い出などヒ
トそれぞれに思い入れがあろう。久方ぶりに郷里に帰った芭蕉も“さまざまのこと
を思い出す桜哉”と詠んでおり、日本人の心情に最もふさわしい花と思う。元特攻
隊基地であった鹿児島の知覧特攻平和会館に行くと、桜花に寄せて家族や恋人にせ
つせつと死に向かいゆく心情がつづられた手紙の数々が展示されている。二十歳前
後の若者が片道切符の死出の旅路に赴く無念悔しさに思いをはせ涙なくして読めな
い。一週間くらいで潔く散りゆく桜は日本人の心底にながれる仏教の“無”に通じ
るのかもしれない。翻って日常を振り返ると諸事多難その様な心持ちには程遠い作
業の繰り返しである。“全ては後輩のために”とまた机に向かうのである。


・・・・・あつあつ釜あげニュース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ▼新JICA四国支部長、IO長表敬訪問
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/international/jica2/
 ▼平成27年4月期「新入留学生ガイダンス」開催
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/international/274/
 ▼平成27年度入学式を挙行
  http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/event/27/
 ▼香大農学部生と山崎製パンがランチパックでコラボ
  http://www.kagawa-u.ac.jp/articles/000/015/349/
 ▼経済学部 留学生が学部長を訪問
  http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/blog/2015/04/20150409-1.html
 ▼医学部 医学科新5年次生の臨床実習開始式を挙行
  http://www.med.kagawa-u.ac.jp/topics/student/51/
 ▼医学部 平成27年度新入生研修を実施
  http://www.med.kagawa-u.ac.jp/topics/student/271/
 ▼工学部 国際インターンシップ修了証書授与式を実施
  http://www.kagawa-u.ac.jp/kagawa-u_eng/articles/000/015/366/
 ▼農学部 入学生のガイダンスを実施
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/?p=15015
 ▼農学部 新入生オリエンテーション合宿を実施
  http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/?p=15047 
 ▽今月の大学訪問
  http://www.kagawa-u.ac.jp/admission/briefing/visit/


◆◇◆◇◆◇⇒《カダイ・ラボ》
                          ・・・・・ 山本 珠美


 生涯学習教育研究センターでは毎年40前後の公開講座を開講しています。公開講
座とは、香川大学の正規学生以外の誰でも自由に参加できる講座です。
 
 私はここ数年「自分史をつくろう」という公開講座を担当しています。「自分史
を書きたい」と思っている方々に向けて、その最初の一筆を書き出すためのお手伝
いをしています。とはいえ、これまで受講されたのは、科学技術の第一線で活躍さ
れてこられた元エンジニア、やむなく継いだ家業を大企業へと発展させた元社長、
他国から日本へ嫁いで来られた方、等々であり、それぞれの「人生ドラマ」を聞く
ことによって私の方こそが良い人生勉強をさせていただいているというのが実情で
す。中には、外地(旧植民地)から日本への引き揚げ体験や、かつて所属した特攻
隊での経験を綴られる方もいらっしゃいました。教科書で学んだ昭和20年前後の歴
史を受講生の方々が目の前で生きた体験として語って下さるわけですから、「戦争
を知らない子どもたち」のさらにその次世代にあたる私にとっては、大変貴重な機
会をいただいていると思わざるを得ません。
 
 かつて昭和60年から連続28年間、主に英文学に関する公開講座を担当された故稲
富健一郎先生(平成25年7月逝去)が、生前私に語って下さったことを思い出しま
す。「公開講座ではね、集まってこられた方々から、私の経験していないことを教
えていただいているんです。私自身の学びの場なんですよ!」

 また、昨年のことですが、ある受講生が講座終了後に自分の作品を立派な冊子に
まとめられました。実はその受講生、讃岐うどんブームに大いに関係していらっし
ゃる方であり、この講座がきっかけとなって郷土史の一端を明らかにできたのでは
と、自負しているところです。

 ところで、現在、日本における大学公開講座の発展過程を、さまざまな資料を基
に調べているのですが、そこで気になるのは「学生の果たした役割」です。例えば、
大学が首都圏関西圏にしかなかった大正時代、地方都市において「大学巡回講演」
が盛んに行われていました。『香川新報』(『四国新聞』の前身)も、紙面を大き
く割いて「今日は〇〇大学、明日は△△大学が講演」と報道しています。記事をよ
く読んでみると、教授陣に混じって学生たちも大いに弁舌をふるっているのです。
今日でも特に子どもを対象とする講座では多くの学生が活躍していますが、教員だ
けでなく学生も一緒に公開講座発展の一翼を担ってきたことがわかります。

 最後にもう一つ。私が現在力を入れている活動に、学生によるラジオ番組制作が
あります。大正時代は巡回講演を通して学生から社会に向けての発信行為がありま
したが、平成の世の今、既存メディアを使いつつ学生が大学の内外で学んだこと考
えたことを発信するよう促していきたいと思っています。現在までのところはFM高
松での番組制作にとどまっていますが、今後は動画も含め、多様なメディアを活用
して学生発信を進めていきたいと考えています。

山本先生のプロフィールを大学フォト内に掲載していますので、ご覧ください。


◆◇◆◇◆◇⇒《学生VOICE》

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 今月は「香川大学ネクストプログラム」を利用し留学中の木村さん、太田さんの
体験記をお届けします。
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ネクストプログラム体験記       ・・・・・ 経済学部3年 木村 美紀

 英語が流暢に話せるようになることを第一目標に、留学生活はスタートしました。
しかし想像以上にネイティブの話す英語は速く、またこちらのアクセントのために
自分の英語が聞き取ってもらえないこともしばしばでした。同時に英語が話せれば
こんなにも世界が広がるのかと衝撃を受け、日々のネイティブとのコミュニケーシ
ョンが勉強の意欲につながっています。英語力の向上はもちろんのことですが、こ
の留学を通して、私は日本では得ることのできない経験をさせてもらっています。
世界中の国々から集まった学生との大学生活は毎日が新しい発見の連続です。国に
よって意見は様々、世界規模の問題に関するディスカッションともなると、白熱し
た議論が授業時間を過ぎても尽きません。そうした意見を求められる場では、まだ
まだ自分の英語力の乏しさを感じますが、これからも新たな刺激を楽しみながら自
分の目標に邁進していこうと思います。
 

ネクストプログラム体験記        ・・・・・ 法学部3年 太田 隼人

 私の留学は「それ、どこにあるの?」から始まった。ブルネイダルサラーム国、
経済が天然資源で賄われ治安も良い、イスラーム国家である。公用語はマレー語、
学校では英語、華人は漢語、少数民族は各言語を持つ。アジアなグローバルがそこ
には広がっている。
 
 ブルネイでの生活費は安いが、虫との共存は避けられず、大方の食べ物は辛い。
公共交通機関は整っておらず、娯楽も少ない。けれども、だからこそ見える現地人
の優しさがある。異文化理解の前に「人に優しく」の精神が磨かれる。
 また、自分の大学にはない学問を学べるのが留学の醍醐味だ。ブルネイダルサラ
ーム大学で私が勉強したのはコミュニケーション学である。これがまた興味深い。
日々見ている何気ないもの全てを分析してみせるのだ。
 
 そして、イスラームへの理解だ。日本でイスラームに通ずる者は少ない。故に将
来必ず重宝される。先を見越したキャリアアップのためにも、ブルネイ留学を薦め
たい。


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◆◇◆◇◆◇⇒《大学フォト》
今月は4月4日に行われた入学式の様子などをお届けします。
                                          
 http://www.kagawa-u.ac.jp/center/pro/20144/20154/ 


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【讃岐弁講座】
 「目がまう」とは… 「目が舞う」ではなく「目がまわる」という意味です。
 4月も終わりに近づき、入社・入学などの新しいスタートから1ヶ月が過ぎよう
としています。新生活を始めた皆さんはまさに目がまう忙しさだったのではないで
しょうか?新しい環境にも慣れ少し落ち着いてきた頃かもしれませんね。新生活が
落ち着き、心に余裕ができる今頃は溜まっていた疲れが出やすく体調を崩しやすく
なります。ご自愛くださいね。
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   次回「香川大学メールマガジン」の発行は5月25日(月)です。

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『香川大学メールマガジン』(毎月1回 最終週月曜日発行)
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