香川大学、大成生コン株式会社、阿南工業高等専門学校、大成建設株式会社の産学4者は、2026年4月より香川県科学技術研究センター(FROM香川)内に脱炭素コンクリート研究の中核拠点「SuRACeM(スラセム)研究グループ」を開設します。 本拠点では、地域に存在する未利用資源を活用した低炭素コンクリートの研究開発から社会実装までを一体的に推進し、香川発の脱炭素建材モデルの構築を目指します。

■  背景 ― 建設分野のCO2削減が待ったなし
 建設工事におけるCO₂排出の大きな割合を占めるのがコンクリートです。その主原料であるポルトランドセメントは、製造時に多量のCO₂を排出することが知られています。一方、香川県および四国地域には、石炭灰、高炉スラグ、バイオマス灰、生コンスラッジ、製鋼副産物など、多様な未利用資源が点在しています。これらをセメントの代替材料として活用できれば、大幅なCO₂削減と資源循環の両立が可能になります。

■  課題 ― 多種・少量・分散型資源という壁
 未利用資源は種類や性質が大きく異なり、発生量も分散しています。従来は素材ごとに個別の評価や配合設計が必要であり、地域資源の活用は容易ではありませんでした。

■  取り組み ― 共通評価手法の構築と地域実装へ
SuRACeM研究グループでは、

  1. 多様な未利用資源を共通の尺度で評価できる統一手法の開発
  2. 強度・耐久性・収縮特性などを総合的に考慮した低炭素コンクリートの配合設計指針の確立
  3. CO₂削減効果や資源活用効果を可視化するダッシュボードの開発
    を柱とし、研究開発から実証施工までを一貫して進めます。

  FROM香川内には約100㎡の研究空間を設け、産学が日常的に連携できる「共有型中核ラボ」として運用します。高度な分析・評価機能を備えた地域共創型の研究基盤を整備し、県内企業や自治体との連携を強化していきます。

 ■  目指す姿 ― 「地域で回す」脱炭素建材モデル
本プロジェクトは、
「地域の未利用資源を、その地域の力で活かす」
という理念のもと、香川県/四国地域を起点とした脱炭素建材の地域実装モデルを構築します。県内での実証施工の展開、産学官ワーキングによる制度提案、四国・全国への技術展開を通じ、建設分野のカーボンニュートラル実現に貢献します。 

■  代表コメント
香川大学 創造工学部/イノベーションデザイン研究所 教授 高橋恵輔
「脱炭素は、特定の地区や特定の企業だけの課題ではありません。地域に点在する未利用資源を活かせば、地方からでも、むしろ“地域だからこそ”可能な形で、建設分野のCO₂削減に大きく貢献できます。本拠点を通じて、香川から、そして四国から、“地域で回す脱炭素モデル”を発信していきたいと考えています。」 

■  今後の展開
2026年度内に香川大学イノベーションデザイン研究所主催の脱炭素コンクリート研究会を設立し、コンソーシアムへの発展を目指します。県内企業・自治体・関連機関の参画を広く呼びかけ、持続可能な地域研究基盤を形成していきます。

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※写真: イノベーションデザイン研究所でのキックオフミーティング風景。(左から) 角野拓真(阿南高専)、臼井達哉(大成建設)、筧善行(香川大学)、高橋恵輔(香川大学)、岡﨑慎一郎(香川大学)、三宅淳也(大成生コン)

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<国立大学法人香川大学>
創造工学部/イノベーションデザイン研究所 教授 高橋 恵輔
TEL :087-832-1507
E-mail :takahashi.keisuke.to@kagawa-u.ac.jp

イノベーションデザイン研究推進課 課長 林 裕樹
TEL:087-832-1507
E-mail :hayashi.hiroki@kagawa-u.ac.jp
※メール送信の際は@を半角にしてください。

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