香川県教育委員会と香川大学医学部附属病院 糖尿病センター/内分泌代謝内科は、高松市立 鬼無小学校、綾川町立 羽床小学校4-6年生の児童を対象として、子供たちが自分の健康や生活リズムの問題点を考える課題解決型学習体験イベント「未来教室」を実施しますのでお知らせします。参加児童には「からだ博士」認定証を授与予定です。

■本イベントの背景と要旨
近年、生活習慣の変化で糖尿病患者は増加傾向で、特に香川県では糖尿病受療率、死亡率ともに全国上位であり香川県にとって差し迫った解決すべき地域課題です。また、これから成人になっていく児童においても、2023年9月に発表された「令和4年度 小児生活習慣病予防健診の結果(概要)」においても、香川県では小児の肥満傾向の割合が男子・女子とも増加傾向であり、耐糖能異常、脂質異常、脂肪肝リスクなど、将来的に生活習慣病の原因となる項目についても増加傾向にあります。加えて、児童生徒の身体活動量は、コロナ禍以前に比べて減少傾向となっているとの報告もあります。2023年5月には新型コロナウイルス感染症は5類感染症となり、今後の小児の生活習慣がコロナ禍以前のように戻る期待もある一方、一度形成された生活習慣がどのように変化するのかについては注意深く見守る必要があります。
これらの状況から、自宅で過ごす時間や日常生活習慣、学校外での生活習慣の教育は非常に重要であると考えられます。これらを踏まえ、「生活リズムでパワーUP事業」を行っている香川県教育委員会と協同し、身体の仕組みや生活習慣の大切さについて興味をもってもらうきっかけとなればと考え、県下の各小学校において定期的に未来教室を開催しており、今回は下記の2校において実施予定です。

高松市立 鬼無小学校
1 日時:令和5年11月6日(月) 
     9:30-10:15 4年生 51名 (2校時)
   10:30-11:15 5年生 51名 (3校時)
   11:25-12:10 6年生 51名 (4校時)
2 対象:小学4-6年生児童

綾川町立 羽床小学校
1 日時:令和5年11月6日(月) 
  13:40-14:25 4-6年生 36名
2 対象:小学4-6年生児童

 

 <実施内容(※計画時点の予定のため、内容については変更となる可能性があります)>

「糖尿病ってどんな病気?」
(講話)

「身体の成長と運動!」
(ゴールデンエイジ期を迎える身体の成長を活かした様々な運動を考える課題解決型体験学習)

「サイバーセキュリティ探偵団!ネット環境との上手な付き合い方について」
(子供たちと一緒にデジタル世界との健全な付き合い方を考えるための体験型学習)

「こんなに入ってる!?清涼飲料水と砂糖のアブナイ関係」
(実際の砂糖使用料を自身で測定し、健康的な飲料水選択の知識を児童と考える体験型授業)

「唾液でわかる?自分の口腔内チェック!」
(味覚と視覚を用いた体験型学習)

「聴いてみよう!自分の心音と脈拍」
(聴診器体験を通した自身の身体への興味の促し)

「おうちで家族に教えよう!未来教室健康体操」
(家族に伝えるアウトプット型学習)など

 

●主催:香川大学医学部附属病院 内分泌代謝内科/糖尿病センター
     香川県教育委員会 生涯学習・文化財課   
●後援:香川県糖尿病協会
●担当事務局:香川大学医学部附属病院 内分泌代謝内科 福長健作 村尾孝児
●お問い合わせ先:087-891-2230