香川大学では、新たな藻場機能の早期発現を実証するため、令和8年5月27日、香川県の協力のもと、高松市屋島西町の浦生漁港地先において、県が公共事業として整備を進めている藻場増殖場の藻場造成構造物に、本学が研究・開発・沈設している藻場造成構造物の一部(基質)を移設する試験を初めて実施しました。
 今回の試験は、本学の構造物の特徴である「突起型多孔質体を着脱できる機能」を活用し、既に海藻が着生している藻場造成構造物の一部(基質)を、海藻が未着生の県の藻場造成構造物(令和8年2月に沈設)へ移設したものです。
 香川大学が開発した構造物は、高松市庵治町鎌野漁港地先の海域に設置して実証研究を継続しており、設置後、10年以上にわたり海藻が繁茂し、豊かな藻場を形成しています。
 県では、公共事業として積極的に藻場造成を進めていますが、今回、農山漁村地域整備交付金の地域水産物供給基盤整備事業を推進するにあたり、香川大学が開発した当該藻場造成構造物が初めて採用されました。
 本移植試験により、既存の藻場から海藻等を刈り取ることなく、海藻の移植や種の供給をより効率的かつ効果的に行い、新たな藻場の早期造成を目指します。さらに、本技術は大学の研究成果の社会実装につながるものであり、県が進める公共事業の効果発現の早期化に寄与することが期待されます。

1.藻場造成構造物の基質の取上げ
 (1)実施時期 令和8年5月26日(火)
 (2)実施海域 高松市庵治町鎌野漁港地先海域
        (香川大学が研究開発している構造物を既に設置している海域)
 (3)取上げた基質の数 6個(1個あたり約18㎏)

2.藻場造成構造物の基質の移設
 (1)実施時期 令和8年5月27日(水)
 (2)実施海域 高松市屋島西町浦生漁港地先海域
        (香川県が藻場造成事業を実施している海域)
 (3) 移設状況 取上げた基質6個を、マリンマッシュ3連結タイプ1基に全て移設

3.移設の方法
 簡易潜水器を用いた潜水士による脱着

4.早期藻場造成のイメージ

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5.香川県の地域水産物供給基盤整備事業の概要
  地区名   高松地区増殖場造成事業(屋島工区)
  事業年度  令和6年度~ (現場海域への構造物の設置は令和7年度より実施)
  令和7年度整備状況  マリンマッシュ3連結タイプ 3基、シーマークリーフ 8基
             シェルナース9基 投石〈花崗岩〉 2,192㎥

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6.移設作業の様子
■海藻が着生した基質の取上げ : 高松市庵治町鎌野漁港地先海域

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■海藻が着生した基質(取り外した6個分)

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■移設作業:船上からダイバーに手渡ししている状況:高松市屋島西町浦生漁港地先海域

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■移設した基質の状況:水中写真

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  ▲共創の場形成支援プログラム概要(香川大学)



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