香川大学医学部では、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の一環として、離島の妊娠糖尿病妊婦に対する糖尿病専門チームの遠隔支援モデルの開発とその評価を行うSETOUCHI Projectを実施しています(研究代表者:慢性期成人看護学 西村亜希子教授)。
本プロジェクトでは、小豆島中央病院と連携し、糖尿病専門医がいない小豆島の産科に通院する妊娠糖尿病妊婦に対し、香川大学を中心とした多職種チームが遠隔で支援を行っています。具体的にはパーソナルヘルスレコード(PHR)や血糖データの共有、AIを活用した支援、オンラインによる療養指導を組み合わせ、妊娠中の健康管理を継続的にサポートしています。このたび、この第1例となる妊婦が小豆島で無事出産しました。
本取り組みは、離島における安全な周産期医療の確保と、地域による医療格差の解消を目的とした、新たな遠隔医療モデルの礎となります。
是非取材くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
プロジェクトの背景と概要:
妊娠糖尿病は、適切な血糖管理を行うことで母児の合併症リスクを低減できる一方、専門的な医療が必要とされます。しかし、離島地域では糖尿病専門医や専門資格を持つ医療従事者が不在であることが多く、妊婦が本土への通院を余儀なくされるなど、医療アクセスの課題があります。
そこで本プロジェクトでは、香川大学医学部を中心に糖尿病専門医、糖尿病の専門資格を持つ看護師や、管理栄養士、公認心理士で糖尿病専門チームを構成し、医療情報システムの専門家とともに、妊娠糖尿病に対する専門的な医療を遠隔で提供する体制を構築しました。また、小豆島中央病院産科 田中宏和医師を中心に、産科、看護部(産科病棟助産師)、内科、小児科と連携し、対面での周産期ケアチームと遠隔での糖尿病ケアチームが連携する体制をとっています。
成果と意義:
本プロジェクトにおいて、このたび第1例となる妊婦が小豆島で無事出産しました。専門医が不在の地域においても、遠隔による専門的支援を活用することで、安全な妊娠・出産につながる可能性が示されました。
本取り組みは、離島における周産期医療の質向上と妊婦の通院負担の軽減に寄与するとともに、地域による医療格差の解消に資する新たな遠隔医療モデルとして意義があります。
今後の展開:
今後は症例の蓄積を進め、本モデルの有用性や安全性を評価するとともに、運用体制の最適化を図ります。さらに、本取り組みを離島や医療資源の限られた地域へ展開し、地域格差のない医療体制の構築を目指します。
◆お問い合わせ先
<プロジェクトに関すること>
香川大学医学部 慢性期成人看護学 教授 西村亜希子
TEL : 087-891-2240
E-mail : gipsetouchi-honbu-m@kagawa-u.ac.jp
<報道に関すること>
香川大学医学部総務課広報法規・国際係
TEL : 087-891-2008
E-mail : kouhou-m@kagawa-u.ac.jp
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