2025年6月18日、香川県警察による香川大学学生向け(創造工学部 造形・メディア 1年生)特殊詐欺被害抑止講話が幸町北キャンパス4号館2階422教室で開催されました。香川県内でも特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の被害が増加、また全年代へ広がりを踏まえ、ソフトバンク株式会社と香川県警察にて共同開発した「生成AIを活用した詐欺被害仮想体験ツール」を活用した被害抑止講義となります。

   講義は、香川県警察本部生活安全企画課 中島崇雅氏(地域マネジメント研究科 1年生)が講師となり、特殊詐欺の定義を説明し、特殊詐欺の定義、各詐欺(オレオレ詐欺、架空料金請求詐欺)のスキームの説明、香川県内の特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害状況(令和7年5月末の被害状況 特殊詐欺153件 約4億7,300万円、SNS型投資・ロマンス詐欺95件 約6億2,600万円)などが丁寧に説明され、参加した学生は真剣な表情で、講義の内容をメモしていました。

   生成AIを活用した詐欺被害仮想体験ツールの使用体験では、ソフトバンク株式会社と香川県県警にて共同開発したツールを利用してみて、SNS型投資詐欺、ロマンス詐欺がどのような流れで騙されるのかをLINEを使って体験していました。また、香川大学と香川県警察が共同で開発したテレビ電話を使った架空請求詐欺体験ツールを利用して、LINEテレビ電話を利用した特殊詐欺に巻き込まれる体験を行いました。
 
   詐欺被害仮想体験ツールを利用した学生は、擬似的とはいえ詐欺の被害の恐ろしさを経験して、特殊詐欺に巻き込まれない意識づけを行えたようでした。講義の最後に中島氏から参加した学生に向けて学んだ技術で社会貢献を行なって欲しいと、犯罪抑止にもイノベーションを起こして欲しいとの期待を込めて講義を締めくくりました。