EJEA(Europe Japan Experts Association:ドイツ)は、EUで歴史のある学術連携機関です。このEJEAと本学が共同主催して、国際カンファレンスEJEA Conference 2021 in Kagawaを、日本で初めて香川大学がホストとなり、2021年10月22日(金)~24日(日)の3日間開催しました。他に共同主催者として、フラウンホーファー応用情報技術研究所(ドイツ)と安全保障開発政策研究所(スウェーデン)が、また、香川県、高松市、香川日独協会、ジェトロ香川、かがわ産業支援財団など13団体の後援をいただきましたことに、深く感謝を申し上げます。なお本カンファレンスは、日独交流160周年記念事業として位置付けられています。

コロナ禍のためオンライン開催となりましたが、ヨーロッパ8カ国、アジア3カ国とアメリカ合衆国の海外12カ国から51名と、県外40名、県内105名の計196名の参加者があり、キーノートレクチャー7演題、招待講演1演題、8のWorkshopにおいて60演題の口演発表、およびポスター発表12演題(高校生4演題を含む)を合わせて計80演題となりました。参加者も演題数も当初の予定を上回るものとなりました。特に今回はEUと日本以外にも、対象を広げ、アジア地域からの参加者が増えたことは評価されました。

カンファレンスでは、『International Conference on Human-centered Sustainability and Innovation for an AI-assisted Future: New Interdisciplinary Education & Research for the Next Stages in Japan and Europe(AI が支援する未来に向けた人間中心のサステイナビリティとイノベーションを考える:新たなステージへ導く日本とヨーロッパの学際的な教育と研究の紹介)』をテーマに、医療・都市・環境・防災・農業・教育など幅広い分野で、人工知能(AI)を使用する際に、如何にして「人間を中心」の展開をすることができるかを、多様な分野・観点から議論しました。Society 5.0や本学が力を入れているSDGs (Sustainable Development Goals) もキーワードでした。

AIに象徴される技術革新により、効率化、高性能化した多くの事例が紹介されるとともに、Human-centered Sustainabilityを意識した取り組みやアイデアが示され、参加者の興味をひき、議論に拍車をかけました。イノベーションに繋げようとする発表者の意識は高く、そのための方法論も提案され共有しました。一方で効率化、高性能化の裏に潜むリスクへの対応や、デジタル弱者への配慮の重要性が指摘されました。また、それを教育面でどのように伝えるかが話し合われ、本学ではDRI教育を全学性に対して実施していることを紹介しました。

運用面でも3日間を通して大変スムーズに開催されました。国内外の参加者からは、学術的に充実した内容と運用の素晴らしさに、多くの賞賛と労いのお言葉をいただきました。

本国際カンファレンスの開催に、ご協力とご支援をいただいた、多くの皆様に改めて御礼申し上げます。本学としては、今回の実績を有効に活用し、未来のネットワーク作りに繋げて参ります。来年はベルリンにおいて開催予定です。

公式HP:https://www.kagawa-u.ac.jp/kuio/circ/event/ejeaconf/

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