地域マネジメント研究科板谷和彦教授が、7月11日、米国ポートランドで開催されたPICMET(Portland International Center for Management of Engineering and Technology) '17 Conferenceにおいて、Brad W. Hosler Outstanding Student Paper Award Nominating Professorを受賞しました(※1)。

表彰対象となった研究業績は、「Exploring effective factors for the generation of innovative ideas and technologies in functional food R&D」に対する研究指導です。

本研究では、健康維持に寄与するとして世界的にも成長著しい機能性食品業界をケースとし、独創的なアイデアを促進するマネジメントを目ざして、創造性や偶然の発見(Serendipity)を軸とする斬新なモデルを提案し、機能性食品業界74社の研究者114名から得た調査結果を元にアイデア創出に重要な潜在的因子とその影響の道筋を突き止めました。この研究は、イノベーションを導く様々のシーズ技術の創出を促進する研究マネジメントの構築に大きく寄与するものとして期待されています。

なお、本Conferenceは、世界最大級の技術経営の国際会議の一つで、世界中から採択された200件を越える論文が発表されます。本Awardは、その中から修士または博士課程において行った将来性のある優れた技術経営に関する研究をまとめた論文とその指導に対して1件のみを表彰するものです。約20年の歴史を有する本Awardにおいて日本の大学で指導した日本人学生(今春、東京農工大大学院を修了した加藤康介氏)が受賞するのは今回が初めての快挙です。

(※1) 同賞・表彰の歴代受賞リスト(PICMETサイトより)
http://www.picmet.org/main/student_award.asp