2021年12月14日(火)にグローバルカフェセンター主催「ミニ模擬国連」を開催しました。

 模擬国連(Model United Nations)は、実際の国連における会議を模して、議論、交渉し、決議を採択するもので、世界中の高校や大学で授業や課外活動として実施されています。約400の模擬国連会議が世界各地で開催されており、交渉力、ディベート力、スピーチ力を身に付け、国際的な問題の解決策の立案過程を体験できる教育プログラムとしても評価されています。香川大学としては初めての試みとなり、学長による開会挨拶では、この挑戦に対して激励の言葉が述べられました。

 今回のミニ模擬国連は「児童労働」をテーマに、模擬国連を簡略化して行いました。日本人学生5名、留学生4名(ルワンダ、ブルンジ、セネガル、ブラジル)の計9名が9ヵ国(ブラジル、チリ、デンマーク、インド、ケニア、北マケドニア、ノルウェー、ウクライナ、アメリカ合衆国)の代表者となり、自国(担当した国)の政策や歴史、外交関係などに照らし合わせて、経済・教育・法律・環境等の観点から演説と交渉を行い、決議を採択するまでを演じました。

 第1セッションでは、各国の代表者が自国の問題点を提起する「ポジションスピーチ」を行いました。第2セッションでは、各国から挙げられた主張を元に、自国の政策を順番に表明する「公式討議」を行い、その後一定の時間、他の代表者と自由に交渉を行う「非公式討議」が行われました。最後のセッションでは、各国の代表者から、法律・教育・経済の観点からの解決策が提出され投票を行いました。過半数以上の賛成により、決議案として採択されますが、イベントでは全ての解決策が可決される結果となりました。

 以上を踏まえて、終了後には原直行副学長及び徳田雅明特命教授による講評があり、学生の努力を讃え、ミニ模擬国連をやり抜いた達成感を共有しました。和田健司グローバルカフェセンター長からの閉会の挨拶では、今後のさらなる発展への期待が述べられました。

 本年よりグローバル・カフェではSDGsに関連する授業を設け、ミニ模擬国連への参加準備に4月から取り組んできました。来年度以降も活動を継続・発展させ、実際の模擬国連会議に参加したいと考えています。