12月10日(金)18時からサボア・モンブラン大学(以下USMB)とオンラインで交流イベントを開催しました。今年度の4月にはオンラインで学術交流協定の更新式を実施しましたが、それに続くイベントです。

 USMBは香川大学の海外教育研究拠点に位置づけられています。1979年に創設され、8学部と19の研究所からなる学生数約15,000人の国立総合大学です。本部所在地のシャンベリーは、大学名となっているアルプスの名峰モンブランのあるスイスとイタリア国境近くに位置しています。香川大学とは、2000年に工学部(現創造工学部)を主管部局として学術交流協定を締結し、学生交流や共同研究を20年間にわたり実施してきました。今回のイベントでは、最初に、インターナショナルオフィス徳田雅明特命教授から今までの交流の経緯について説明がありました。 

 先方からは、Polytech Annecy Chambéry(ポリテク・アヌシー・シャンべリー)の国際担当副学部長Adrien Badel(アドリアン・バデル)教授と IUT Chambéry (IUTシャンベリー)の国際担当 Sylvie Neyertz(シルヴィー・ネイエルツ)教授が出席し、USMB全般の概要説明と各キャンパスについてご紹介いただきました。

 ポリテク・アヌシー・シャンべリーは、日本と違い、学部が3年生制であること、工学の専門分野が4つあり、ヨーロッパ内に40もの協定校があり、香川大学を含め他国の大学とも交流が盛んであることをご紹介いただきました。IUTシャンべリーは、ビジネス・マルチメディア・土木・物質工学、それにパッケージングという5つの専攻があり、英語で実施されるプログラムや山や湖が近いことからスポーツも盛んであるなどのご紹介がありました。同じ大学でもポリテク・アヌシー・シャンべリーとIUTシャンべリーとでは異なる特徴があることを当イベントを通して理解することができました。

 イベントの最後のQ&Aセッションでは学生からの質問にバデル先生、ネイエルツ先生が直接答えてくださいました。USMBとの交流は、全学部へと展開を始めたところでコロナ禍でトーンダウンを余儀なくされていますが、4月の協定更新式と今回のイベントで繋ぎとめ、上向きへと向かわせる意味のある取り組みとなりました。