香川大学DX推進研究センター × STNet協創活動報告
創造工・石塚昭彦 准教授
【概 要】
3月29日、香川大学創造工学部でデザイン思考演習などの授業を担当する石塚昭彦准教授が、高松市瓦町フラッグに株式会社STNetが設置したDX支援コワーキングスペース「SoCoラボ」で、株式会社STNet社員および本学職員を対象にした出前のワークショップを開催しました。
【ワークショップの実施内容】
SoCoラボを運営するSTNet DX推進センターの「専門家によるデザイン思考の更なる研鑽」を目的に「SoCoラボに来てもらうまでの過程における“わくわく”の演出・キッカケづくりを考えよう」というテーマを設定。石塚准教授のデザイン思考の手法を用いてアイデアを出し、コンセプトをまとめるワークショップとなります。DX推進センタースタッフや関係者を中心に,本学の職員も含め10人が参加しました。
ワークショップのポイントは3つ
①問題のヒントを発見する ②問題を定義する ③解決策を創る
参加者は“わくわく”という言葉のイメージや価値観をそれぞれ付箋に書き出して共有しました。その洞察から得られた気づきを可視化し、「どうすればSoCoラボは〇〇できるだろうか」という問いを生み出します。さらに問いを絞り、ビジョンを導き出しました。
石塚准教授は
「デザイン思考はイノベーションを生み出すための手段。ワークショップで一通り経験した上で、1人で考えていては絶対に出せなかったアウトプットが人と共に取り組むことで出ることを体感してほしい」と話します。
このワークショップを自社で開いたDX推進センター所長の武田信幸さんは「テーマがいつも真剣に検討している自分たちのことであればあるほど難しいと改めて感じた。普段テーマに密接に関係しているスタッフとそうでないスタッフ、どちらの参加もあったが、テーマにあまり関係していないスタッフたちからの新しい発想に目を見張った」と感想を述べていました。
およそ4時間のワークショップを経て、「SoCoからはじまる 未来を変える出会いの旅」といったアイデアのコンセプト案などが作られました。
香川大学とSoCoラボを運営する株式会社STNetは、2018年にICT技術の研究交流や人材育成で連携する協定を結んでいます。
*SoCoラボとは
STNet(本社:高松市)がDX支援のために開設した共創の場です。顧客企業の課題探求やその解決方法についてデザイン思考を用いて、具体化のサポートを行い、顧客のDXへの取り組みを支援しています。
*香川大学 情報化推進統合拠点 DX推進研究センター
情報を効果的に教育・研究・運営に利活用できる専門的な知識・技能を有する人材を集約し、情報化及びDX推進に寄与することを目的に、2023年4月に設置されました。