「平成28年熊本地震」により犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

5月19日(木)、香川大学オリーブスクエア多目的ホールにおいて、「第1回熊本地震報告会」を開催し、熊本地震に関する研究者の研究活動を報告しました。
報告会では、香川県内行政機関、企業、ボランティア団体、地域コミュニティの担い手等、約100名参加し、熊本地震に対する関心の高さがうかがえました。

報告会の開催にあたり、中舎副学長から、四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構の紹介とともに、香川大学が掲げている被災地への支援方針について述べられました。
地域強靭化研究センター長金田義行特任教授は、熊本地震の地震学的評価を受けて、今後香川・四国地域でのこれまでの取り組みの再点検が必要であると報告し、次に、4月25日~27日および4月29日~5月1日に調査員を派遣し、実施した緊急調査結果について報告しました。
地域強靭化研究センター磯打千雅子特命准教授は、BCP(事業継続計画)の観点から大学としての避難所運営と学生のボランティア活動支援について報告しました。
工学部山中稔教授は、ため池被害と土質学的分析結果に加えて災害時に発生する廃棄物処理の試算について報告しました。
工学部長谷川修一教授は、地形的解析に基づく断層評価と建物被害状況等から香川地域で教訓とすべき事項について報告しました。
工学部野々村敦子准教授は、リアルタイム道路状況と現地の土木施設被害状況をふまえた、アクセス性確保の備えの必要性について報告しました。
参加者による質疑応答では、危機管理先端教育研究センター長白木渡のコーディネートにより、熱心な議論がなされました。

当日配布資料はpdfアイコンこちら(PDF:6MB)

プログラム
15:00 開会挨拶    香川大学副学長(研究支援・特命担当) 中舎 喜博
15:10 「平成28年熊本地震の地震学評価とその影響について」
  四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構 地域強靭化研究センター長 金田 義行
15:40 「熊本地震被災地の教育研究継続支援に関する先遣調査」
 四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構 地域強靭化研究センター
 特命准教授  磯打 千雅子
16:00 「ため池被害と災害廃棄物処理」 工学部教授  山中 稔
16:15 「地表地震断層と建物の被害」 工学部教授  長谷川 修一
16:30 「斜面崩壊と道路の被害」 工学部准教授  野々村 敦子
16:45 質疑応答
17:00 閉会