香川大学とJICA四国との連携協力の推進に関する覚書の更新調印式が、2021年4月21日13時30分より、香川大学幸町キャンパスのグローバル・カフェを会場に開催されました。

 本覚書は2016年3月に締結され、その後、人材育成事業や地域保健やアグリビジネス等の分野における研修員受入事業、学校保健や母子保健等分野における草の根技術協力事業等において着実に連携実績が積み上がってきました。この5年間の連携協力の成果を両機関とも高く評価し、覚書をさらに5年間更新して、両者の連携協力の一層の強化を目指すことに合意しました。香川大学からは、筧善行学長、片岡郁雄理事・副学長(研究・産官学連携・教員評価担当)、城下悦夫副学長(産官学連携・特命担当)、德田雅明副学長(国際戦略・グローバル環境整備担当)他が参加しました。JICA(独立行政法人国際協力機構)からは、小林秀弥JICA四国センター所長、舩越洋平および山科恵美同所員、紺屋健一JICA国内事業部次長他が参加して対面で行われました。

 出席者の紹介の後に、筧善行学長と小林秀弥JICA四国センター所長から、地域および世界でのグローバル化が進む中で、本覚書締結の意義と事業展開への抱負が述べられました。筧学長からはグローバルマインドを持った学生の育成や、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)への貢献に、小林所長からは外国人材を受入れて豊かな多文化共生社会を樹立することや、途上国の保健医療体制の整備を通じたユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成に、両者の連携が重要であることが強調されました。

 その後、德田副学長から、過去5年間の連携実績に関してスライドを用いた紹介がありました。香川大学の学生のグローバル教育、留学生受け入れや日本人学生派遣においての指導・協力のほか、国際貢献として実施しているJICA草の根技術協力事業のカンボジアでの衛生教育改善事業や、タイでの周産期死亡改善事業、さらに短期・長期の研修員受け入れ事業など、多彩で活発な連携実績が示されました。そして覚書更新後に新規に予定されている事業として、全インド医科大学からの研修員受け入れや、観光振興分野での課題別研修などが紹介されました。

 最後に、筧善行学長と小林秀弥JICA四国センター所長が、覚書に署名し、記念撮影を行って調印式は無事終了しました。その後、会場に駆けつけた報道関係者から、連携事業の内容やコロナ禍での活動のあり方など種々の質問があり、関心の高さを示していました。

調印式終了後には、早速参加者が連携打ち合わせの会議を行い、今年度の事業展開の予定やコロナ対応などの課題について意見交換を行いました。

リンク:

https://www.rnc.co.jp/nnn/news111rmv1ln93gr1z148u.html

https://www.rsk.co.jp/news/rsk20210421-00000279.html