関東ではしかが流行しています。学生や教職員の感染により休講措置をした大学もあります。流行は5-6月にもっとも多いとの報告がありますので,これから注意しましょう。
①はしかの症状
・麻疹ウイルスに感染後10-12日で 咳,鼻水,高熱(38度台),結膜炎などの風邪のような症状で始まります。
・発病後3日目で一度熱が下がってきます。この時,口の中に白い斑点(Koplik斑)が出ます。
・病後3―4日目に再び高熱 (39~40度)が出て,発疹(ぶつぶつ)が顔に出はじめます。続いて,胸や腕へと拡大し,そのうち背中,腹,足にもでます。
・熱は発病後8-9日で解熱し、発疹は徐々に色素沈着を残して,約10日で消えます。
・成人では子供にくらべ重症化しやすく入院を要することもあります。肺炎や脳炎などの合併症を起こすことがあります。
②はしかに対する対策
・はしかの予防接種をしていない人で,はしかに罹ったことのない人は予防接種を受けましょう。
・はしかの症状がでた場合,大学に登校せず、保健管理センターまたは医療機関に相談してください。はしかと診断されたら大学の学務係(医学部は学生係)に電話連絡をして下さい。
・学校保健法上,はしかに罹った場合は解熱してから3日間を経つまで出席停止となります。
<参考リンク>
感染症情報センター(国立感染症研究所)