香川大学のEU情報センター(香川大学図書館)は、四国地方における欧州連合(EU)についての学術情報拠点として1983年に設立され、開設30周年を迎えました。そこで、本学におけるヨーロッパ研究・教育の中心である経済学部との共催により、平成25年11月6日(水)に公開シンポジウム『「欧州文化首都」にみる地域の魅力発信とは』を香川大学経済学部1号館E11教室で開催しました。
最初に、講師に駐日欧州連合代表部広報部翻訳・文化企画担当の武部浩子氏を招いて、『「欧州文化首都」(事業の紹介と最新事例を中心に)』と題した講演がありました。今回の講演では、欧州における文化政策やその背景、欧州文化首都の概要(歴史、メリット、課題・問題点、選定プロセスや基準)や最新状況、そして欧州文化首都に関する日本との繋がりについて説明がありました。その後、香川県観光交流局観光振興課の佐藤今日子氏、本学経済学部の西成典久准教授、園部裕子准教授と武部氏によるディスカッションを行い、香川県の知名度アップのための取り組み紹介、「まちづくり」という視点からみた欧州文化首都の意義、都市の社会的な位置づけへのインパクトの観点についてコメントがありました。
当日は、経済学部、法学部からの学生を中心に103名の参加者があり、EUや欧州文化首都への興味を涵養する機会となりました。