令和4年12月13日(火) 於:香川大学イノベーションデザイン研究所(ハイブリッド開催)

12月13日(火)、香川大学瀬戸内圏研究センターシンポジウム『瀬戸内圏研究センターが令和4年度より目指すもの』を開催しました。これは、本センターが令和4年より始動させた、瀬戸内海の「環境・資源研究」と「地域産業振興」に特化した新たなプロジェクト研究の内容を紹介し、この内容に対して様々な立場から忌憚ないご意見をいただくことを目的として開催したものです。

開会に先立ち、片岡郁雄香川大学理事・副学長から開会挨拶があった後、多田邦尚瀬戸内圏研究センター長により、「瀬戸内圏研究センターが目指すもの」と題して、本センターの組織体制やプロジェクト研究の概要説明がありました。

プロジェクト研究発表として、まず、一見和彦瀬戸内圏研究センター副センター長(農学部教授)による「スーパー珪藻の有効利用に向けて」では、スーパー珪藻の培養と利用に関して報告がありました。
次に、末永慶寛瀬戸内圏研究センター副センター長(創造工学部教授)による「AIを活用した瀬戸内海における資源生産力向上技術」では、AIを用いた香川県伊吹島でのキジハタの資源生産力向上技術と岩手県でのウニと昆布の共生技術実証について報告がありました。
引き続き、原 直行瀬戸内圏研究センター副センター長(経済学部教授)による「ワーケーションと地域DX」では、小豆島におけるワーケーション実証事業の取組について説明がありました。
休憩の後、陸上養殖研究の第一人者である、水産研究・教育機構 水産大学校 水産流通経営学科 山本義久教授から、「SDGsモデルの陸上養殖システムの可能性」について、ご講演いただきました。
続いて行われた総合討論では、先の発表や講演に基づき参加者らから出された意見等に対して質疑応答等を中心とした意見交換を行い、最後に多田邦尚瀬戸内圏研究センター長から閉会挨拶がありシンポジウムを終了しました。

今回のシンポジウムは、新型コロナウイルス感染症対策のため、会場参加とオンライン参加によるハイブリッド方式により開催しましたが、オンライン参加者も含めて活発な意見交換が行われ、有意義なシンポジウムとなりました。瀬戸内圏研究センターは、今後もシンポジウムの開催を通じて、本センターの活動を広く情報発信するとともに、地域・社会において、本センターが果たすべき役割について考えていきたいと思います。(参加者約70名)