2023年2月27日、コンピューターセキュリティ技術を競うCTFコンテストを、香川大学の学生を対象に初めて開催しました。学部1年生から大学院生まで、文系理系を問わず26人が参加しました。
   CTFとは「Capture The Flag」の略称で、情報セキュリティのスキルを用いて、課題の中に隠されたFlagを見つけ出す、いわば「旗取りゲーム」。クイズ形式で楽しみながら、コンピューターの知識や技術を身に着けることができる上、正解を導き出すためには柔軟な発想や情報を探し出す能力も必要となります。
   競技は、制限時間1時間で20問。速く正解にたどり着くほど高いポイントが付きます。得点は少なくなるもののヒントを活用することもできます。香川県警察本部とトレンドマイクロ株式会社 サイバーセキュリティ・イノベーション研究所スレット・インテリジェンス・センター が問題を制作し、競技終了後には解法の解説や作問の意図を説明しました。
   参加した学生は口々に「難しかった」とつぶやいていましたが、サイバーセキュリティを専門とする情報メディアセンター/創造工学部の喜田弘司准教授は講評で、「自分のアンテナを張って、大学の勉強だけでなく自分からCTFなどのコミュニティに参画して学びを深めてほしい」と、コンテストに参加するという一歩を踏み出した学生を称えました。

 【結果】

1位 三井 颯剛さん (創造工学部2年)

2位 芝 昌隆さん  (創造工学部2年)

3位 田中りさ子さん (創造工学部2年)

4位 難波 夏貴さん (創発科学研究科1年)

5位 唐澤 琴乃さん (創造工学部1年)

   また香川県警と香川大学は包括的連携・協力に関する協定に基づき、サイバーセキュリティ分野における「安全・安心な地域社会の実現」に向けて2021年に香川大学生によるサイバー防犯ボランティアSETOKUを結成しました。この日はSETOKUの三井颯剛 副代表が、小学校への出前授業などの教育活動,犯罪被害防止のためのビデオ制作を通じた啓発活動やサイバー空間の浄化活動など、SETOKUでの取り組みを紹介しました。