地域の安全・安心に寄与するために設置した香川大学危機管理研究センターでは、今年度の主な活動内容を地域に紹介して、地域の防災・減災活動等に役立てていただくための「危機管理シンポジウム」を、昨年に続き、2月17日(木)にサンポートホール高松において開催しました。

今回は、第3回として「災害と地域防災」をテーマに実施し、第Ⅰ部では、本学危機管理研究センターの地域貢献活動について、「香川大学危機管理研究センター」平成22年度の取組み(白木センター長・工学部教授)、「地域防災力向上を目指した防災教育推進事業の実施」(井面研究員・工学部教授)といった地域の防災・減災活動についての研究成果を、地域の皆様に対し、分かり易く紹介しました。

また、第Ⅱ部では、基調講演の講師に かがわ自主ぼう連絡協議会長の岩崎 正朔 氏を迎え、『地域防災がもたらす「まちづくり」の効果と展望』をテーマに講演がありました。岩崎氏は、現在、災害に強いまちづくり研究会 理事長、丸亀市川西町連合自治会 会長を勤められ、日々地域防災を推進されております。その活動内容を分かり易く今回のシンポジウム参加者に説明していただきました。

第Ⅲ部では、講師の岩崎氏にもアドバイザーとして参加していただき、「地域防災力向上に外からの共助を活用しよう」をテーマに、行政・地域・防災士の立場からパネリストを迎え、パネルディスカッションを行いました。多方面からのいろいろな意見が出され、有意義な議論が展開されました。

四国地域では、今後30年で60%の確立で起こると言われている「南海地震」などの大災害に対する関心が高まりつつあり、行政、地元企業、地域の自主防災組織など多くの参加者は、熱心に話に聞き入っていました。このシンポジウム及び今後の研究活動を通して、防災・減災をはじめ、地域の危機管理に関する活動に、当センターが更に貢献できるよう努力をしてまいります。