平成23年1月7日(金)、第69回(2011年)山陽新聞賞の贈呈式が岡山市内で行われ、本学監事の武田和義氏が学術部門で受賞した。

山陽新聞賞は、岡山、広島、香川3県で文化、社会、教育、学術、産業、国際の各分野において地域社会への貢献や国際的な活躍が顕著な個人・団体に贈られる。今回は、個人8人に山陽新聞賞、4団体に山陽新聞奨励賞が贈られた。

武田監事は、北海道大学、弘前大学ではイネやリンゴ、留学先の米国アイオワ州立大学ではエン麦、そして岡山大学では大麦を中心とするイネ科植物の遺伝学的研究に従事されるとともに、中国の三河平原に適した耐塩性に優れた小麦品種の開発やカナダの風土に適し香味の安定性に優れたビール大麦品種の育成に成功するなど多くの業績を残され、平成21年6月には、「イネ科作物の遺伝資源学の確立とその実践的貢献」の研究により日本学士院賞を受賞している。今回の受賞は、こうした長年にわたる学術分野での数々の功績に対するものである。