11月7日(金)、イノベーションデザイン研究所は、114 地域みらいデザイン株式会社と共同で、メタバース空間を活用したデジタル社会実験を通じ、高松市中心部の地域価値向上を目指すワークショップを開催しました。
はじめに、114地域みらいデザイン株式会社の大森亮昌代表取締役より開会挨拶があり、本取組の背景と、今回のワークショップの趣旨について説明がありました。本取組は、参加者が同じ目線で地域を見つめ直し、自由な意見交換を通じて具体的な地域活性化活動の第一歩とすることを目的としています。
114地域みらいデザイン大森代表取締役による開会挨拶
続いて、鈴木桂輔創造工学部教授より、メタバース技術の紹介をおこないました。特に、本取組では、現実世界において実現のハードルが高い施設や道路、移動手段の整備などを仮想空間で試行し、住民や関係機関によるフラットな視点での対話を通じて、地域を共にデザインする「デジタル砂場」としての活用を重視していることが語られました。

鈴木教授によるメタバース技術の紹介
その後、参加者はメタバース没入体験をおこない、2つのグループに分かれて意見交換を実施しました。各々の考えや実体験に基づき、活発な議論が交わされました。
最後に、佛圓哲朗イノベーションデザイン研究所統括ディレクターより閉会挨拶があり、ワクワクする未来像を描き、そこから現在の行動を考えるバックキャスティングの発想が重要であるとして、今後の展望が語られました。
当日は、香川県、高松市、サンポート地区に拠点を置く事業者から中堅・若手の約20名が参加しました。本ワークショップが、各参加機関の連携、ひいてはステークホルダーが一体となった継続的な取組へと発展していくことが期待されます。今後は、1月に開催予定のシンポジウムに向け、今回参加者から出た意見を反映したメタバース空間の構築をおこなう予定です。
佛圓統括ディレクターによる閉会挨拶

