2024年8月17日から20日の4日間に渡って、香川大学幸町キャンパスで、ギフテッド教育に関する国際会議APCG(Asia-Pacific Conference on Giftedness)2024「アジア太平洋ギフテッド教育研究大会」を開催しました。この会は「ギフテッド」と呼ばれるような特定の分野で特異な才能を持つ子どもたちの教育について考えるもので、2年ごとにアジア太平洋地域で開催されています。今回18回目にして初めての日本開催となる記念すべき大会でした。

愛媛大学の隅田学教授(大会実行委員長)、本学の林敏浩教授(同副委員長)ら日本開催の趣旨に賛同した研究者自らが、クラウドファンディングも活用しながら、試行錯誤で2年間をかけて開催の準備を進めてきました。日本ではまだギフテッド教育に関する学術学会はありませんが、27の国と地域から研究者や教員など300人あまりが参加しました。

開会あいさつでは、隅田教授が「ギフテッドと呼ばれる子どもは地域や年齢を問わず身近にいます。しかしながら、環境によって、優れた才能を開花させる機会を奪われている子供たちも少なくありません。この第18回アジア太平洋ギフテッド教育研究大会(APCG2024)の日本初開催は、我が国における才能ある子供たちへの支援、教育、研究の新たな幕開けです。世界中の参加者の皆さんに、日本でも才能教育の支援や理解を広げる仲間になってほしい」と話されました。

研究者や教員等による約170件の口頭発表やポスター発表などが行われたほか、世界の国と地域から約90名の中学生が集まり、混合でチームを作り課題解決学習を行うユースサミットも同時開催しました。本学の学生と善通寺第一高校の高校生による黒板アートも大好評で、最終日まで皆さんが沢山の記念写真を撮影されていました。

このような、「ギフテッド」と呼ばれるような特異な才能のある子どもへの理解を深め、最新の知見を学べる会を本学で開催でき、とても有意義な時間となりました。

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