近年の記録的な大雨による大規模な水害、土砂災害の発生や、30年以内に70~80%の確立で来るといわれている南海トラフ大地震等、様々な災害に備える為に、香川県下17市町が連携して香川県の地域継続に取り組んで頂く必要があります。このことから、平成25年度に「香川地域継続首長会議」を設置しました。8年目となる今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のためオンラインにて5月25日に開催いたしました。

まず、当会議の会長である、香川大学、長谷川危機管理先端教育研究センター長より挨拶、続いて、浜田県知事よりご挨拶頂きました。

次に、坂出市総務部職員課危機監理室の笠井武志危機監理専門官より「人材育成~坂出市の取組み~」についてご講演頂きました。坂出市では危機管理に資する人材育成に注力しており、スペシャリストの養成、スペシャリストによる全職員への専門研修という2つのフェーズで、職員の資質の向上を図っています。この2つのフェーズを循環的に行うことにより、市の全体的な資質が向上する仕組みになっています。

そして、規約の改定を行いました。香川大学、野本危機管理先端教育研究副センター長が本会議の委員に就きました。

更に、議事の報告を行いました。香川大学、藤澤地域強靭化研究副センター長から、令和2年度「我がまちの防災危機管理の取り組み状況」に関する各首長からのご意見(まとめ)並びに香川地域継続検討協議会の活動内容、水害に強いまちづくり検討会及び市町BCP作成支援事業3つのテーマの進捗状況について、ご報告させて頂きました。

また、各首長から、「市町における防災・危機管理に資する人材育成への取組み」をテーマに、ご意見を頂きました。職員に対する防災・危機管理に関する研修の実施や、地域住民の防災士資格取得への補助といった、各市町の職員と地域における人材育成の取組みをご紹介頂きました。

最後に、香川大学、吉田機構長より、リカレント教育(危機管理学の修士、博士課程の設置)と人財育成の案内を行い、閉会の挨拶とさせて頂きました。

香川大学 四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構では、今後も引き続き話題提供に努め、防災対応の検討を支援させて頂きたい、と考えております。本会議で地域継続力の向上を図ると共に、四国の緊急災害対策拠点としての機能を発揮することを目指し、香川県の強靭化に取組んで参ります。