日本と西欧の歴史文化と音楽の関係に着目して、大英図書館等で収集した楽譜を現代の楽譜へ編集し、当時の音楽を再現演奏します。これは、香川大学教授の若井健司氏とイギリスの音楽家ティローン・ランダウ氏の共同研究によるもので、バロック音楽の演奏経験を持つ香川の演奏家たちとティローン氏との共演により、チェンバロとの演奏を交えて「南蛮の歌」を香川の演奏家たちと共に、解説付きで紹介いたします。
 南蛮文化(1543-1614)の時代に日本に訪れたポルトガル・スペイン・オランダなどの歌曲、また1582年、天正遣欧少年使節が現地(ローマ等)で聞いたであろうルネッサンス期の歌曲を、「南蛮の歌」として取り上げます。本コンサートの中では、天正遣欧少年使節が帰国後1591年に豊⾂秀吉の前で演奏した曲、また、天⽂・物理学者ガリレオ・ガリレイの父ヴィンチェンツォ・ガリレイ (1520-1591) 作曲の舞踏曲も演奏されます。今回の公演を通して、海外音楽家との共同研究や交流を深め、香川県の文化芸術の向上・振興に寄与することを目的としています。

◆ 公開練習日
日時:2023 年 11 月 17 日(金)19 時 30 分~ 20 時 30 分
場所:香川大学 教育学部北7 号館 1 F 演奏室
saiwaimati_map (kagawau.ac.jp) 
南蛮の歌QRコード.png

◆「南蛮の歌」コンサート
日時:2023 年 11 月 23日(木祝)14 時~
場所: 香川県立ミュージアム講堂
出演:ティローン・ランダウ(英国テノール歌手、作曲家
若井健司(テノール歌手、香川大学教授)ほか

◆主な曲目
ポルトガル、スペイン、イタリア、オランダ、イギリスの5カ国の歌曲を紹介
作曲者:ヴィンチェンツォ・ガリレイ Saltarello(サルタレロ)
作曲者:ジョスカン・デ・プレ (c.1 521) Mille regretz「千々の悲しみ」
作曲者:ジョン・ダウランド (1563-1626) Flow my tears「流れよ、我が涙」 ほか

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お問い合わせ先
香川大学教育学部 教授 若井健司
TEL:090-4508-5308
E-mail:wakai.kenji@kagawa-u.ac.jp