令和5年10月27日(金)、香川大学博士フェスティバルを開催しました。このイベントは、令和6年4月開設予定の創発科学研究科博士後期課程を含む、本学大学院の博士(後期)課程について紹介を行うとともに、博士(後期)課程の魅力や社会からの評価、学生への支援等について広く周知するために企画したものです。博士(後期)課程への進学を促進することを目的として、今年度初めて開催しました。

フェスティバルは、野﨑武司理事の開会挨拶に始まり、石井知彦学長特別補佐により「博士人材の活躍推進に向けた最近の動向」と題して、行政や企業による取組が紹介されました。続いて末永慶寛創発科学研究科長から「創発科学研究科博士後期課程の紹介」として、同研究科で養成する人材像やカリキュラム、研究指導体制等についての説明がありました。

また、同大学博士(後期)課程紹介シリーズ動画「好奇心に終わりはない!」が学生に向けて初めて披露されました。

続いて、博士課程修了生を採用している企業、博士(後期)課程在学生、博士前期・修士課程在学生がパネリストとして参加し、末永慶寛創発科学研究科長をコーディネーターとして「香川大学大学院博士課程に期待するもの」をテーマに、パネルディスカッションを行いました。

パネリストからは、企業における博士号取得を促進する動きの紹介、研究の面白さや大学に求める支援等についての発言がありました。「博士(後期)課程に進学することによって、就職後にどのようなメリット・デメリットがあるか」とのフロアからの質問に対しては、パネリストから「メリットはあってもデメリットはない」との回答がありました。

本学博物館で開催中の企画展とのタイアッププログラム「保井コノ-讃岐が生んだ日本初の女性博士-」では、篠原渉博物館副館長から、現在の香川県東かがわ市出身で昭和2年に東京帝国大学理学部に学位請求を行って日本初の女性博士となった保井コノ博士の紹介とともに、博士として研究を行うことの苦労と意義が語られました。最後に、小方直幸副学長の閉会挨拶で幕を閉じました。

当日は対面・オンラインあわせて、学生及び教職員107名の参加がありました。終了後のアンケート調査では「博士課程は自分が思っているほどリスクではないのかなと感じた」「実際に博士課程へ進学されている方々の意見を聞けて、イメージを具体的に想像できた」等の意見があったほか、回答者の7割以上が博士課程への進学意向が「高まった」又は「どちらかといえば高まった」と回答するなど、有意義なイベントとなりました。

本学ではこれらの意見を参考に、博士(後期)課程への進学を促進する取組を継続していきます。