香川県内に大きなかしわの木は大変珍しく、数本しか無いそうです。そのうちの1本が高松園舎の園庭、大型木製遊具の南側に凛とした姿で多くの葉を茂らせています。大きな柏の葉は、子どもたちの顔ほどもあり、見事に育っています。
  高松園舎保護者会である「わかうめ会」の役員の皆さんがその柏の葉を採り、“手作りおやつ柏餅”を作り、園児が食べる行事が伝統的に行われてきました。コロナ禍の数年間、園児と保護者が一緒に食べることは見送られていましたが、久しぶりに復活しました。
  令和5年5月19日(金)にわかうめ会の皆さんが心を込めてつくられた柏餅を、園児みんなでおいしくいただきました。あわせて、当日は『かしわのき』の絵本の読み聞かせも行われました。この絵本は、柏の木にまつわるエピソードをもとに本年1月に作成したものです。絵本でも紹介されていますが、園舎の柏の木は、第4代主事の当時の植松辰美教授が、ブナ科植物の研究者、藤原滝雄氏(高松市在住)に依頼し、昭和62年(1987年)に植樹されたものだそうです。
   柏の木は5月の爽やかな風に吹かれて、今日も子どもたちの元気な姿を見守っているようです。