国立大学法人 香川大学(以下、香川大学)は、コロナ禍で分娩時のパートナーの立会いが制限される中、別の空間同士をつなぐリモート技術を通じて、通常の分娩立会いに極めて近い環境を実現し、その効果検証を行いました。今回、昨年からの取組みの最終結果をご報告すると共に、アカデミアが提案する最新技術の活用による新たな価値の創出や、技術と感性が社会にもたらす未来の可能性をご紹介いたします。

気配とぬくもり、臨場感を伝える「窓」がもたらす新たな価値と人への効果

香川大学は、医療現場におけるIoT技術の活用による新たな価値創出に取り組んでいます。昨年よりソニーグループ株式会社による協力の下、テレプレゼンスシステム「窓」を活用したリモートでの立会い分娩支援を実施し、その効果検証を行いました。分娩室の妊婦と別の空間にいる家族をオンラインで繋ぐ際に、「窓」を活用することで、あたかも同じ空間にいるような、リアルタイムで自然なコミュニケーションが可能になります。
 今回の効果検証では、特にコロナ禍で感染リスク低減のために面会等の制限がある環境においても、患者と家族とが等身大サイズで面会や会話を行うことが可能となり、家族との絆、愛情の醸成に大きく寄与することが期待されます。

※「窓」は、ソニーグループ株式会社が開発するテレプレゼンスシステムです。ソニーが有する映像・音声・インタラクションの技術を結集することで、距離の制約を超えて、人と人、人と空間をつなぎ“あたかも同じ空間にいるような自然なコミュニケーション”を実現します。

 

最終報告会と記者会見の開催について

日 時 : 令和5年3月16日(木)15時~
会 場 : 香川大学イノベーションデザイン研究所2階
住 所 : 高松市番町4丁目8‐27
主 催 : 香川大学医学部、経済学部、創造工学部
協 力 : ソニーグループ株式会社 R&Dセンター

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当日は「窓」の実機展示の他、香川大学附属病院での実証実験に参加した各専門家からのコメントや今後の活用についての展望、機能の拡張性についてもご紹介する予定にしております。多数のご参加をお待ち致します。

 

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※当日はイノベーションデザイン研究所にて複数のイベントが開催されております。
 お車でお越しの際は台数に限りがあり、幸町キャンパス内駐車場をご案内する可能性もあります。

 

 

お問い合わせ先

香川大学 産学連携・知的財産センター 担当:永冨太一
TEL:087-832-1672
E-mail:ccip-c@kagawa-u.ac.jp