内閣官房拉致問題対策本部の事業の一環として本学に依頼があり、集中講義「人権教育実践演習」を実施しました。オンラインを通じて、横田めぐみさんの弟である横田拓也さんと、実際に北朝鮮工作員に拉致され2002年に帰国した蓮池薫さんの話を聞きました。横田さんや蓮池さんから、拉致問題は拉致被害者だけではなくその家族の人権をも侵害する許されない行為であると認識することができました。
   夏には田口八重子さんの息子であり拉致被害者家族会の飯塚耕一郎さんが本学に来校して座談会を実施しました。家族会の方々が抱いている想いや願いに触れることができ、また今の子どもたちに拉致問題に関してどのようなことを学んでほしいかについて率直な意見を聞かせていただき、拉致問題に関する教養を深めるとともに、どのように教材化するかについても考えました。
   秋には福井県小浜市に向かい、帰国者の地村保志さんにお会いしました。地村さんが実際に拉致された現場で、当時の様子などを聞き取りました。
   これらの学びについて、生徒が拉致問題を身近なものとして捉えることができるか、また拉致問題を通してどのように社会参画の意識を育成することができるかを考え、授業づくりを行いました。「社会科班」「小学校道徳班」「中学校道徳班」「総合的な学習の時間班」に分かれて授業を作成し、附属坂出小学校第5学年において検証授業を実施しました。 
   1年間の成果は東京都と横浜市に出向いて、松野内閣官房長官や内閣府に発表を行いました。

内閣官房局HP
https://www.rachi.go.jp/jp/archives/2022/1210kurumaza.html

産経新聞
https://www.sankei.com/article/20221212-4F47N62DJRNTNL5RXTRB4WHJX4/

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