2022年11月30日(水)、池田豊人香川県知事が、希少糖関係施設の視察と意見交換のため香川大学(農学部)を訪問し、筧学長、片岡理事(国際希少糖研究教育機構長)、国分理事(財務・施設担当)、秋光農学部長(国際希少糖研究教育機構副機構長)、何森名誉教授(国際希少糖研究教育機構研究顧問)他が応対しました。
池田知事は、初めに希少糖生産ステーションで、秋光農学部長から、希少糖の製造過程の説明を受けられ、地元企業の研究者や学生が研究活動を行っている様子を視察されました。次に、希少糖研究発祥の地のモニュメントの前で、何森名誉教授から希少糖生産につながる微生物を発見した当時の様子などについての説明を受けられました。
施設視察後の意見交換では、本学側から、①本学が希少糖研究の世界の拠点であり、全ての希少糖を生産できる唯一の研究機関であること、②食品分野では、商品化された希少糖含有シロップ(商品名:レアシュガースウィート)が機能性表示食品の認可を受け、さらに昨年11月からD-アルロース純品結晶(商品名:アストレア)の全国販売が開始され、現在病院食やサプリなどの研究開発が進められていること、③食品以外にも、医薬・農薬・工業素材等での活用が見込まれ、生産・用途開発等で地元企業との連携が進んでいることなどの説明の後、池田知事から、さらなる研究開発の推進と、地元企業との連携による産業振興や世界的な拠点形成に向けての期待が述べられました。
また、池田知事と学長は、希少糖入り紅茶を試飲し、アストレアはカロリーゼロで機能性が高いだけでなく、紅茶の風味をうまく引き出していると感想をいただきました。