2022年3月18日(金)に、「KadaiDXシンポジウム2022『大学のDX、地域のDX』」を開催しました。DX(デジタルトランスフォーメンション)の機運が高まっている中、テーマを『大学のDX、地域のDX』とし、富士通株式会社の柴崎辰彦氏や株式会社リコーで本学情報メディアセンター特命教授の山田哲氏らをお迎えして、大学におけるDXや地域におけるDXについて活発な議論が交わされました。
第1部基調講演では、『デジタル変革の本質と進め方』という題目で、柴崎氏からご講演いただきました。柴崎氏からは「デジタルジャーニーを実践すること」、「企業文化、人のマインドセットを変えること」が重要であるとの示唆をいただきました。山田氏からは、株式会社リコーと香川大学との共創によるDX推進活動について紹介があり、「社会人のリスキリングが求められていること」や「デザイン思考の『共感』がDX推進の解決の鍵であること」との指摘がなされました。
 第2部では、本学や地域で実践されているDXをテーマに、本学情報メディアセンターDXラボの石川颯馬氏、高松市から小澤孝洋氏、株式会社STNeTから田口泰士氏からDX実践に基づく事例発表がありました。
 第3部では、本学情報メディアセンター八重樫センター長をファシリテーターに、基調講演、事例発表に登壇された方々をパネリストとしたパネルディスカッションが開催されました。「DX推進に一番大事だと思うこと」や「香川大学にDXはできるのか」などをテーマに活発な意見交換がなされ、「デザイン思考(特に共感)ですすめることが大事」や、「DXを推進する人材育成が重要」、「DX推進の基礎的な研究も同時にすべき」という意見が出されました。
 パネルディスカッションの後に、八重樫センター長からDX人材の育成を目的に2022年度開講予定のリカレント・リスキリングプログラム「KadaiDX塾」の紹介がありました。
当日はMicrosoft Teamsのウェビナー機能を使い、オンラインで実施されました。学内外から北は北海道、南は沖縄まで200名を超える方にご参加いただきました。参加者から登壇者への積極的な質問やリアクションも多く、DX(デジタルトランスフォーメーション)への関心の高さが伺えました。
 シンポジウムの前日の3月17日(木)には、業務システムの内製開発を体験するハンズオンが開催され、現地参加とオンライン併せて39名が参加しました。 

※登壇者紹介(発表順)

柴崎 辰彦(しばさき たつひこ)氏
富士通株式会社 デジタルビジネス推進室エグゼクティブディレクター

山田 哲(やまだ さとる)氏
株式会社リコー RDS デジタルサービス開発本部IoTソリューション開発センター所長 香川大学情報メディアセンター 特命教授

石川 颯馬 (いしかわ そうま)氏
香川大学情報メディアセンターDXラボ 

小澤 孝洋(おざわ たかひろ)氏
高松市 総務局参事・デジタル推進部長

田口 泰士(たぐち やすし)氏
株式会社STNet常務取締役 コンシューマー営業本部長

八重樫 理人(やえがし りひと)氏
香川大学 情報メディアセンター長 創造工学部教授