令和4年3月23日(水)に、本学本部4階大会議室において、本学と高松地方気象台との間で連携協定を締結しました。

 本協定は、これまで互いに培ってきた実績をもとに、包括的に連携・協力することにより、地域防災への貢献と地域社会の発展に寄与することを目的としています。

 このたびの協定では、①地域防災への貢献、②人材の育成と相互の研究・調査、③知識の普及啓発とデータの利活用の裾野開拓、の大きく3つの事項を中心として、地域防災の向上に向けて取り組んでいくこととしています。

まず、「地域防災への貢献」については、近い将来に必ず起こると言われている南海トラフ地震に向けての防災力向上に特に注力してまいります。次に、「人材の育成と相互の研究・調査」については、学生が研究会や地域との懇談会などへ参加することで、地域の防災リーダーとしての意識醸成に繋がり、人材育成面でも大きな意義があります。研究分野においては、本学では四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構を中心として、数多くの研究テーマ、成果・実績を有しており、高松地方気象台との互いの専門領域が交わることで、これまでにない相乗効果が生まれるものと大いに期待されます。また、「知識の普及啓発とデータの利活用の裾野開拓」については、本学の知見と高松地方気象台の専門知識を活かした、地域住民の方への講座やセミナーの開催、そして、高松地方気象台が持つビッグデータを活用した、産官学連携による農業、観光・経済、気象医学分野などでの新たな展開を考えています。

40年以内の発生確率が「90%程度」に引き上げられた南海トラフ巨大地震はもとより、地球温暖化に伴う異常気象や、台風、豪雨災害など、香川県におきましても気象ならびに防災・危機管理に対する地域の皆様の意識・関心はますます高まってきております。本協定を締結することにより、本学と高松地方気象台のそれぞれが得意とする部分を活かして、地域防災への一層の貢献を目指してまいります。