令和4年3月9日(水)13時から、文部科学省「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム かがわイノベーション・希少糖による糖資源開発プロジェクト」の成果報告シンポジウムを開催しました。

このプロジェクトは、香川大学が保有する希少糖研究に関する知識とノウハウを活用することで、天然の甘味料、医療用食品等としての希少糖の事業化を推進し、糖市場、医療関連市場等に新たな市場を創成することを目的とし、香川県や企業と連携することで、香川の希少糖ブランドを確立し、地域の一大産業へ成長させることを目指して香川県と共同申請を行い、平成29年9月から実施しました。

今回のシンポジウムは、希少糖研究の研究シーズを事業化につなげる拠点として、本学の国際希少糖研究教育機構を中心とし5年間にわたり進めた取り組みを報告するため、オンライン配信により開催したもので、約100名の方々に参加いただきました。

はじめに、主催者を代表し本学の筧善行学長が開会の辞を述べた後、文部科学省産学連携・地域振興課 拠点形成・地域振興室 梅原弘史室長からご挨拶をいただきました。

続いて、香川地域事業プロデューサーの秋光和也教授が、3つの事業化プロジェクトについて成果報告を行った後、香川県商工労働部産業政策課 糖質バイオ・知的財産グループ 藪内崇司課長補佐から、香川県の希少糖関連プロジェクトである、「かがわ希少糖ホワイトバレープロジェクト」のこれまでの取組状況について講演をいただきました。

引き続き、「かがわ希少糖モデル:地方発イノベーションの研究開発と事業展開」と題したパネルディスカッションを行い、地域でイノベーションが生まれた際の事業化への橋渡しや地方自治体との連携について、産官学のそれぞれの立場から議論を行い、これを受けて筧学長が香川大学の今後の希少糖研究のグローバル推進に関する抱負を述べました。

最後に、国際希少糖研究教育機構長でもある本学の片岡郁雄理事から、本プログラム終了後も、イノベーション・エコシステムの形成に向けて希少糖研究を継続すること、及び関係者へのお礼の言葉を述べて、シンポジウムを終了しました。

本学では、本プロジェクトにより培った良好な産官学連携を推進し、今後も基礎研究・応用研究に基づいた希少糖の事業化を進めていく予定です。