国立大学法人香川大学と株式会社STNetは、ローカル5Gに関する活用ノウハウや利用技術の獲得を目指し、共同で実証実験を進めております。
ローカル5Gは、企業や自治体が自らの建物や敷地内で独自に構築できる無線ネットワークであり、「超高速」、「多数同時接続」、「超低遅延」などの特長をいかして、工場やプラント、工事現場における機械の制御や、高精細映像を利用した街の見守り、施設の管理等への利用が期待されています。
今回、現場から高精細映像を伝送できる「準同期方式」※1を採用し、

① 無人搬送車とロボットアームを遠隔制御する実験

② 4Kカメラや360度カメラの高精細映像で、大学キャンパスを見守る実験を実施し、現場システムの設置方法やアプリケーションへの活用方法についての知見・ノウハウを得るとともに、実際の遠隔制御や施設の見守りに適用できることを実証しました。
また、②の高精細映像で大学キャンパスを見守る実験では、ローカル5Gの利用シーンを拡げる試みとして、

・ IoT時代に対応し、大量のデバイスを識別できる「IPv6」通信
・ 同時多数の受信者に対して効率的に情報を伝送できる「マルチキャスト」※2通信をローカル5Gで伝送し、良好な結果を得ました。例えば、公共施設やスポーツ施設などに設置した360度カメラ映像をローカル5Gによって無線伝送し、多数の利用者が同時視聴するシーンへの適用が考えられます。 ローカル5Gは、地域の課題解決や社会インフラを支える技術として注目が高まっていることから、引き続き、ローカル5Gの社会実装に向けた研究に取り組んでまいります。

 【 実証実験の概要 】
1. 実験期間    令和3年5月~令和4年3月

2. 実験場所    香川大学 創造工学部 (高松市)

3. 主な検証内容 準同期方式ローカル5Gを利用した実証実験
① 無人搬送車とロボットアームを遠隔制御する実験
② 高精細映像でキャンパスを見守る実験

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【お問い合わせ】
香川大学創造工学部 教授 三木信彦
Tel : 087-864-2236
Email : miki.nobuhiko@kagawa-u.ac.jp

※上記不在の場合
香川大学林町地区統合事務センター総務課庶務係
TEL : 087-864-2000
E-mail : shomu-t@kagawa-u.ac.jp

株式会社STNet 経営戦略部 広報課
Tel : 087-887-2403
Email : kouhou@stnet.co.jp
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