令和3年12月3日(金)、「香川大学 ジオパーク×地方再生シンポジウム」を開催し、学術的価値のある地球活動の遺産とジオストーリーを取り入れた四国の地方再生について発信した。(主催:四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構、共催:讃岐ジオパーク構想推進準備委員会、(一社)四国クリエイト協会)当シンポジウムでは、一般の会場受け入れを制限し、YouTube同時配信を行った。

(1)内容:
①開会挨拶:吉田 秀典(香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構機構長)
②来賓挨拶:吉元 博文氏(国土交通省四国運輸局長)
③シンポジウムの趣旨説明: 「今なぜジオツーリズムなのか?」
長谷川 修一(香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構副機構長)

④基調講演:基調講演:瀬戸内ジオストーリー:食と石の文化を生んだ地球大変動
巽 好幸 先生(ジオリブ研究所長・神戸大学名誉教授)

⑤パネルディスカッション:地域のジオ資源の活用方法
コーディネーター 長谷川修一(香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構副機構長)

パネリスト
「観光目線から見た小さな四国の壮大なジオ」
半井真司 氏(一般社団法人四国ツーリズム創造機構代表理事)
「「コンテンツ」から「コンテクスト」へ ~ジオパーク、ブランディングへの視点」

岡田一雄 氏 (ジオリブ研究所プロデューサー・神戸大学ブランディングアドバイザー)
「地域のジオ資源の活用方法」

原 直行 (香川大学副学長・経済学部教授)
「瀬戸内島旅活性化研究会の取組み×ジオ」

原 真志 (香川大学大学院地域マネジメント研究科長・教授)
「瀬戸内海の底質環境と水産資源の保護」

末永 慶寛 (香川大学創造工学部長・教授)

⑥閉会挨拶:藤山 究 氏(一般社団法人四国クリエイト協会副理事長)

(2)参加人数:会場参加43名(関係者含む) 、 オンライン参加申込者187名(URL: https://youtu.be/FlghwZrBatY)

(6)アンケート結果速報

①趣旨説明:
・地域ごとの地質的特徴が持続可能な地方社会を作る有効な手段となることをわかりやすくご説明頂いた。

②基調講演:
・ジオパークが単なる自然観光を目的とするのではなく、地球の歴史とそこから生まれた人の文化や精神性等を含む大きな考えであることが理解できた。

③パネルディスカッション:
・交通、海洋、創造工学、ブランド学等の幅広い分野の先生からジオを多角的に捉える見方が理解できた。
・今回のパネリストと講演者が全員男性だが、多様性を取り入れるべきではないか。
・もう少しディスカッションの時間があればなおよかった。

④その他:
・香川にある本物の魅力あるコンテンツを発信、アピールすることが重要。
・多様なジャンルの方(例えばあまり関心のない若い女性)の意見を伺うと面白いものになるのではないか。
・地域の成り立ちを地域住民に伝えると供に危機管理意識・観光・文化等へ発展させて頂きたい。
・讃岐ジオパーク構想実現のためには、「観光」が突っ走っている感ではなく、気が付くとそこにつながっているというスタイルでないといけない。