本学の坂井聡教授・宮崎英一教授はソフトバンクと共同で、「アシストガイド*」を用いて「公共交通機関における知的・発達障害者等を対象としたアシストガイド活用の実証実験~ 利用体験 = 当事者の不安を払拭する成功体験を目指して ~」を行います。

日時○○令和3年11月14日(日) 10:00~12:00(予定)
場所○○高松琴平電気鉄道株式会社 瓦町駅―高松築港駅―玉藻公園

本実証実験の狙い
知的・発達障害のある人の中には、外出時にはいつもと違う環境になるため全体の見通しが持てず、不安を感じたり、パニックになってしまったりする人がいる。このため、これらの人が安心して公共交通機関が利用できる環境構築が求められている。

現在、多くの公共交通機関は車椅子の利用者等、身体障害のある人へのサポートは、既にある程度の対応ノウハウを有している。しかし知的・発達障害のある人は、外見からはその困難さが分かりにくい上、公共交通機関側も対応サポートが未経験な部分を含めてまだ不十分な場合が多い。そのため、知的・発達障害のある人の中には、一人で公共交通機関を利用して外出することをためらう人もいる。

しかし、坂井研究室・宮崎研究室のアドバイスの下、ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)が開発したアシストガイド*を用いる事で、公共交通機関側のサポートが可能であれば、公共交通機関を利用して出かけることができるようになるなど知的・発達障害のある人の自立支援を促し、就学・就職・余暇における生活の質を向上させる事が期待できる。


実験概要
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実験目的
一人では電車やバスに乗れなかった知的・発達障害のある人が、アシストガイドを使用する事で、見通しを持って一人で公共交通機関を利用して移動が可能になるかどうか、 また可能な場合には、どのような手順で実現すれば良いのかを確かめ、 今後の可能性を探るものである。

地域への貢献
国土交通省の唱える「ユニバーサルデザイン2020行動計画」において 「知的・ 発達障害者等を対象とした利用体験実施マニュアルの検討」が進んでいる。本実証実験では、高松琴平電気鉄道株式会社といった実際のフィールドにおいて、本学のユニバーサルデザインへの取り組みの強化を目指す。

さらに当該の実証実験を実施することで、SDGsの11-2 「公共の交通手段を広げるなどして、すべての人が、安い値段で、安全に、持続可能な交通手段を使えるようにする」にも対応するものである。

語句説明
*アシストガイド
ソフトバンクが提供している、困りごとを抱える人(例として知的・発達障害のある人)のためのアプリケーション。「やること」や「やり方」を可視化することで、困りごとを抱える人がひとりで行動し、本来の力を発揮できるようにアシストする。香川大学は、ソフトバンクと共同研究を行い、アシストガイドの利便性向上や利用拡大に取り組み、具体的な支援の在り方や活用方法の調査、普及活動などを実施している。


実験協力 高松琴平電気鉄道株式会社
賛  同 四国運輸局


※実証実験当日に取材をご希望される方は、お手数ですが、下記問い合わせ先へご一報ください。

▶︎報道関係者からのお問い合わせ先
香川大学 教育学部 教授 坂井聡
TEL:087-832-1551
E-mail:sakai.satoshi@kagawa-u.ac.jp

※上記不在の場合(平日8:30~17:15まで)
幸町地区統合事務センター事務課(北キャンパス担当)総務係
TEL:087-832-1405
FAX:087-832-1418
E-mail:lsoumut@kagawa-u.ac.jp