社会のグローバル化が刻々と進展している今、多様性の保障や共生が重視されています。そのような中、今後の社会の担い手となる子どもたちが、様々な文化や価値観等の「ひと・もの・こと」と関わりながら共に豊かに生きることができるようになるために、学校教育においては、異文化への正しい理解や寛容の心の醸成が益々重要になると考えています。また、それらは、他国の文化等を学ぶだけでなく、自国の文化に対する正しい理解と寛容の心の醸成によって、より一層促進されるものと考えています。

そこで、附属高松小学校では、5・6年生を対象として、日本の文化等に対する理解を深めると共に、豊かな情操を育むことをねらいとして、伝統芸能である能楽の鑑賞教室を実施することにしました。日本独自の伝統芸能である能楽の鑑賞や着付け体験等を通して、子どもたちが、能楽ならではの趣や、永きに渡って受け継がれてきた歴史を肌で感じることを期待しています。

観世流能楽の保存及び普及、伝承者の養成等を行っている公益財団法人片山家能楽・京舞保存財団が来校し、子どもたちと同じフロアの目の前で実演をします。他にも、能楽で用いられる道具の紹介や着付け体験等も行います。

間近で演じられる所作の臨場感や、道具や装束を手にしたり身に付けたりした時の肌感覚によって、子どもたちは、歴史学習で学ぶ室町時代にタイムスリップしたかのように、能楽の世界に浸ることと思います。今回の能楽教室への参加によって、日本の文化等に対する正しい理解と寛容の心の醸成が図られ、さらには、自国に対する愛着や愛情がより一層育まれることを願います。

〇〇〇〇令和3年10月20日(水)10:55~11:40
〇〇〇〇香川大学教育学部附属高松小学校 第1体育館
参加児童〇〇5・6年生
〇〇容  
〇能楽の鑑賞
〇道具の紹介
〇装束の着付け体験

●お問い合わせ先 
香川大学教育学部附属髙松小学校
副校長 大嶋 和彦
TEL:087-861-7108
E-mail:oshima.kazuhiko@kagawa-u.ac.jp