令和3年9月16日(木)、香川大学において、希少糖D-アルロースを用いた新たな糖尿病治療食の開発進捗状況の成果報告会を実施しました。
希少糖 D-アルロースは健康な方が摂取することで、様々な効果を持つことが本学や他の研究機関の実証試験により認められています。今回、D-アルロースを含有する病院食を開発することで、糖尿病の患者の血糖上昇抑制を目指した積極的な治療食開発に向けた検討をおこないました。

カロリー制限した通常の糖尿病食と比較して、同じ糖尿病食にD-アルロースを含有した場合、食後の血糖上昇抑制やインスリンの分泌量の抑制効果が認められました。今後、医療機関で提供される糖尿病食として D-アルロース含有糖尿病治療食が標準化され、さらには糖尿病患者の在宅での食事の一助になることが期待されます。尚、今回の病院食開発は、香川県糖質バイオ活用支援事業費補助金の支援で、株式会社ボスコフードサービスの協力のもと、産官学連携で進めています。