令和2年12月11日(金)、香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構は「地震国における減災研究に関するシンポジウム」をオンラインにて開催しました。
本シンポジウムでは、地震・津波に関するリアルタイム監視システムやシミュレーション、観測と教育等について、台湾、ペルー、インドネシア、ネパール、トルコ及びロシアの6カ国8名の研究者に講演していただくとともに、香川大学の2名の研究者から、それぞれの研究について発表がありました。
当日はシンポジウムの模様をYouTubeでライブ配信し、日本を始め、台湾やトルコ、ネパール、ロシアなど13カ国から約250名の方が視聴しました。
本シンポジウムの開催は今回で5回目を数え、地震国における地震・津波被害軽減研究に関する国際的な連携の場として定着してきています。
また、シンポジウム終了後にはCoDMiS会議(CoDMiS : Consortium of Disaster Mitigation Science)を開催し、台湾、ロシア、トルコ、ネパールの研究者及び香川大学の研究者の計12名が各国の防災・減災の実情や課題点等についてオンラインで会議を行いました。

<発表者及び講演テーマ>
●「新しい日常と強靭化社会」
 香川大学 金田義行

●「台湾北部Tatun火山群における火山活動のモニタリング」
 台湾 中央気象局 Hsin-Chieh Pu

●「台湾嘉義地域における浅層S波速度構造と地震動シミュレーション」
台湾 国立中正大学 Huey-Chu Huang

●「空中電磁調査による比抵抗データと地形データを用いた地震時斜面崩壊危険度評価手法の開発」
香川大学 野々村 敦子

●「ペルーの早期警報システム」(ビデオ)
 ペルー 国家防災庁 Lorena Bustamante Duran

●「2018年のパル地震から学ぶ教訓」
インドネシア バンドン工科大学  Irwan Meilano

●「緊急事態管理における意思決定:学んだ教訓と最良の事例」
 ネパール トリブバン大学附属サマルパンアカデミーICMS Ram Thapaliya

●「トルコにおける地震リスク決定の地震ネットワークの貢献とコミュニティのレジリエンス」
トルコ ボアジチ大学  Dogan Kalafat
●「津波エネルギーの推定に対する節面間の選択の影響」
 ロシア モスクワ大学 Anna V. Bolshakova

●「アウターライズ(海溝外側隆起)地震によって励起された分散津波の2Dおよび3Dシミュレーションの比較研究」
 ロシア モスクワ大学 Kirill A.Sementsov