Global Classroomは、海外の連携大学と問題を共有し、協働してその解決に取り組むオンライン学習のCOIL(Collaborative Online International Learning)の香川大学版です。ブルネイ・ダルサラーム大学は、2009年に協定を締結し、教育・研究・医療など多くの面での共同事業を展開しており、香川大学の海外教育研究拠点校3校のひとつです。今回の取り組みでは、香川でもブルネイ国でも重要な健康課題となっている「生活習慣病」Life-style related diseases(あるいはNCDs: Non-communicable diseasesとも呼ばれます)について取り上げることになりました。

Global Classroomは10月19日から11月30日の7週間にわたりZoomを用いて実施しました。月曜日の17:30~18:30の時間帯で講義が行われました。香川大学から2名、ブルネイ・ダルサラーム大学から2名、タイ国のマヒドン大学から1名が講師として授業を提供しました。

学生たちには、授業の3日前に、講義に使うスライドが示されます。またReading materialとして、文献やWeb上の資料などが紹介されます。そしてLearning Objectives(学習目標)として5個程度のテーマが講師により示されます。学生たちは、スライドや資料を参考にしながら、授業を受ける前に勉強しLearning Objectivesに回答を記入し講師に送ることが求められます。このように予習を義務付けることが、講義をよく理解することにつながります。

講義は20分程度で行われ、その後に質疑応答がLearning Objectivesを中心に行われます。講義の24時間後には、講師からMCQs (multiple-choice questions)が提示され、学生たちはこれに回答することが求められます。こうしたクラスの運用は、ブルネイ・ダルサラーム大学で導入しているCANVASというプログラムを用いて実施しました。学生と講師とのインターアクティブな関わりを可能にするプログラムであり、今後香川大学でも導入を検討していきます。

香川大学からは、医学部、農学部、創造工学部から11名の学生が参加しました。ブルネイ・ダルサラーム大学からは13名が、そしてマヒドン大学からもオブザーバー参加で4名が参加しました。

また、参加した日本人学生に対しては、受講前後に、客観的に留学プログラムやCOILなどによる変化を可視化する評価テストThe Beliefs, Events, and Values Inventory (BEVI)を受けてもらい、プログラムの効果判定を行っています。BEVIは、自分自身、他者、世界に関する自分の価値観を理解するために役立ち、またそのような信条・価値観が学習や個人的成長にどのように貢献するのかについて内省するための助けとなるテストです。

なお本取り組みは、和田健司医学部国際交流委員長とブルネイ・ダルサラーム大学医学部のNik Tuah講師が中心となってプログラム作成などの準備を行い、医学部公衆衛生学講座のNgatu Roger准教授がファシリテーターを務めました。徳田雅明副学長と農学部の田村啓敏教授が講師として登場しました。また、インターナショナルオフィス(国際グループ)と情報メディアセンターが初めてのGlobal Classroomの運用をサポートしました。


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