令和2年8月23日(日) 於:庵治マリンステーション

8月23日(日)、瀬戸内圏研究センターは、庵治マリンステーションにおいて高校生を対象に「海の中を覗いてみよう!海と日本PROJECT」を開催しました。我が国は海洋大国と言われていますが、学校においては海についての学習機会が非常に少ないのが現状です。本プロジェクトは、身近な海の観測・観察を通じて、高校生に様々な角度から海の世界を体験してもらうことを目的としています。
高校生と引率教員を併せた計22名の参加者に、消毒やマスク、フェイスシールド等の新型コロナウイルス感染症対策を十分に行っていただいた上で、講義・顕微鏡観察と海洋観測を実施しました。講義で陸上と海洋を比較しながら食物連鎖や生態系、水産業について学んだのち、食物連鎖の始まりであるプランクトンを顕微鏡で観察しました。海洋観測では、調査船カラヌスⅢで志度湾に向かい、プランクトン採集および、海底泥の採取や、海底泥中の生物観察を体験しました。
なお、今回は庵治マリンステーション玄関ロビーで出前ラボ水槽により、この時期に瀬戸内海の流れ藻中によくみられるウマズラハギの稚魚とカエルアンコウウオの展示も行いました。
高校生たちは、手に取って見ることのできる世界、レンズ越しにしか見えない世界、見えないうちに変わりゆく世界にふれ、目を輝かせていました。最後の記念撮影時、「楽しかった」と夏空に向かって発せられた一声は、本プロジェクトにとって、そして、未来の海にとって、何よりの収穫でした。