~香川大学と東京圏の大学生対流促進事業~

 香川大学では去る5月28日、6月11日、6月25日の3日間に、香川大学と東京圏の大学生対流促進事業の短期プログラムとして、津田塾大学と「また訪れたくなる香川(小豆島)」を実現する観光情報サービスを創出するオンラインワークショップを実施した。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、今夏のすべてのプログラムを中止せざるを得ない状況の中、香川大学の八重樫ゼミ・米谷ゼミと、津田塾大学の小舘ゼミによる、初のオンラインによるワークショップ開催となった。各日約3時間で行われ、香川大学生13名、津田塾大学生24名の合計37名が、9つのうどん名チームに分かれてワークに取り組んだ。昨年の夏に実際に小豆島へ訪れ、ワークショップ型短期プログラムを経験した学生も参加しており、彼らの経験がより実状に沿った課題解決提案に活かされた。

学生たちはチームごとにアイデアワークを行い、最終日に提案発表会でプレスリリースからプロトタイピングまで盛り込んだ提案発表を行った。今回のワークショップではオンラインミーティングシステム上のデータ共有機能を利用することで、全チームがお互いのアイデアを常に参照できる状態で行われた。これにより、9つのチームの提案がひとつも重複せず、クオリティの高い提案となった。

各チームで練り上げられた提案の発表会ではいずれのチームからもかなり現実的で具体的な新サービスが提案された。発表方法もオンライン発表会とは思えないほど多様で、寸劇や紙芝居を取り入れたり、スマートフォンアプリの実装イメージを実演したりするなど、全チームともにオリジナリティのある充実した発表会となった。また、最も優秀なチームには、讃岐うどん、小豆島産の素麺等が贈られ大いに盛り上がりをみせた。オンラインシステムを用いて充実したワークショップを行うことができたことはポストコロナにおける本事業の新たな一歩となった。

今回の提案内容については、今後、参加学生や香川大学起業部などによる社会実装が期待される。